閑話(キツネの事) | NNNの方から参りました。

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先日、キツネの親子が出没するという相談を受けた。

S市K区Sの住宅地の角地にその家はあり、両隣は家の横から裏手に木を植えた庭があって

キツネの親子は隣家の庭の物置の下に寝床を構えているらしい。

子狐は3匹でコロコロとよく遊ぶようになり、相談者の家の玄関先で日向ぼっこをすることがあるという。

相談者の家の玄関は奥まっているので、丁度隣家の庭への通り道になっているらしい。

キツネの母親は人気のない時間に相談者の玄関前を通り、食料調達に出かけている。

子狐達は母の帰りを待ちきれないときに、庭の草陰から出てきて遊んでいるのだろう。

母キツネは2~3年前から見かけるようになり、外敵に襲われずに食料調達に便利で素敵な寝床を発見したと思っているのだ。今年の母キツネはひどくみすぼらしく、毛がところどころ抜けているという。

まずは保健所に相談して、指示を仰いでほしい。

もしくは、子狐達が成長してそれぞれ出かけていくようになったら、キツネが居ないのを見計らって巣になっている物置の下を何かで塞いで入れない様にしてはどうかと提案した。

 

その後、相談者から保健所に話をしたが捕獲や駆除ということは出来ない。との返答をもらったと。

 

住宅地でのキツネ対策

近年、キツネを住宅地で見かけるとの情報が寄せられおり、その際にキツネの駆除(殺処分)や捕獲(生けどり)をしてほしいとのご意見・ご相談をいただくことがあります。

野生動物であるキツネの駆除や捕獲をする場合には、「鳥獣保護管理法」による許可が必要になりますが、本市においては人間の生活環境とキツネの生息圏との間に一定の距離を保ちながら共存を図ることを基本としており、エキノコックス症対策を目的としたキツネの駆除(殺処分)は実施しておりません。
また、捕獲(生けどり)についても、出没地域がキツネに好まれる環境である場合、仮に捕獲が成功したとしても、他のキツネが入り込み、効果が一時的なものになる可能性があるなどの課題があります。

このため、まずは、キツネやエキノコックスについての正しい知識のもと、地域ぐるみでキツネを近づけない環境づくりをすることが大切になります。
対策等の詳細なご相談は、お住まいの区保健センターにお問い合わせください。

野良猫の捕獲をしていると、キツネを見かけることがままあるし

捕食していたという話を聞くこともあるので、外の猫の事を心配する身としては

住宅地のキツネには住宅地以外へ引っ越していただきたいのが本音だ。

しかも、寄生虫の媒介をするという事もあるので是非とも生活圏を別にしていただきたい。

でも、キツネはキツネで、人の住処も自然林も区別などないのだろう。

 

しばらくして、相談者にキツネの様子を聞くと

ある日キツネがひどく鳴いていて、その日を境に子狐が一匹減り若い母キツネが子狐を連れて元居た母キツネと合流して暮らしているという。

結果的にキツネは増えている。

良い隠れ家だから娘が里帰りして母を頼ってきたのだろうか?

 

相談者さんは、息子さんが仕事から帰ってきたときに母キツネと子狐が玄関と道路の間で遊んでいたので、驚かしては気の毒に思って近寄らず道路からではなく家の裏手から玄関に向かうとキツネの親子と鉢合わせて驚いたと話していました。

野生動物なので恐怖感もあるのでどうにかしたいと言っているが、隣家の庭の事なので具体的に対応することが出来ず、玄関わきから隣家の境に園芸用の網を張ることにしたそうだ。

 

相談者さんは自分の家の物置に住み着こうとしたネズミに対応して入り込ませないい工夫をし、ごみステーションを漁られない様に注意を払って管理していますが隣のゴミステーションが散々なことになったまま放置されている。

そこはずっと曜日に関係なくゴミを放置されていて、ずいぶん回収が遅いのか早くから出している人がいるのだなと思っていた。

人の家の庭に勝手に住み着いたキツネが全部悪いのでしょうか。

 

キツネは人のそばで暮らしてきた野生生物だから、ある程度の人の言葉を解するのではないかと思っている。

玄関の前にキツネが居座り通れないときは、「そこは私の家だから、避けてくれないか?」と声をかけたらどうだろう?と相談者に言った。

威嚇している時には通じないかもしれないけれど、警戒している時は声をかければ避けてくれると思っている。

人間は何も持たないと、とても弱いと動物たちは知ってる。でも、何かとてつもない力を持っていることも知っているから無駄にかかわることを避けてくれていると思っている。

 

そんな時に私の心の中にナウシカが再生される。

王蟲…森へお帰り この先は お前の世界ではないのよ ねえ いい子だから

きっと、キツネを駆除という前に、人が出来ることがあるはずだと思う。