ぷこの事。誤食事故。文字ばっかり。 | NNNの方から参りました。

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猫グッズを考えたり猫保護したり
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予め書いておきますが、ぷこは無事元気でいつもより艶々プコプコしています。

 

11/18の夜、仕事が終わった後、居間でクロスステッチをしながら撮りためていたビデオを流し見て

過ごし、珍しくはちみつ酵母の日本酒を飲み(+事故フラグ:いつもと違うことをする)

勢い余って一気に許容量以上(お猪口一杯)を飲み調子が悪くなりはじめる。

12時を回ったころ、153にご飯を食べさせ、自分が寝る準備を始めた。

明日は里帰りしているももた(53・さばお)の食欲不振を見てもらうため病院に行こうなどと話し

刺繍をしていた布を針を付けたままたたみ、手提げバックに入れて寝室に移動した。

 

うちの飼い猫たちは日中寝室で過ごし、私の仕事が終わったら居間に移動してもらっている。

義母は猫を見てくれるのだけれど、居間のドアの開閉時にそっと抜け出すゲームをする猫と

なんか不安になると布団で粗相をしてアピールする猫がいて

いろんな意味で危ないので、私が見張れない時間帯は部屋から出していない。

まず、廊下に手提げバックを置き、廊下で猫たちを呼ぶ。

呼んですぐにスキップするように走って部屋に入るのは【虎之助】彼は部屋の水飲み場であるキティケージの上に乗って甘えるのを日課にしている。何度か私と頭同士をぶつけあってから変な形にお尻をあげて寝転がったところをガシガシ気が済むまで撫でてもらえないと、布団の上に走って行って放尿を始めるというバグが発生する。

次に来るのは【ぷこ】か【虎太郎】で、部屋に入りご飯のお皿にいいものが入ってるかどうかを確認して定位置へ移動する。

たまに、よそ見をしていると【虎太郎】が階段を下りて行って『Catch me if you can.』が始まる。これは私が捕まえて虎太郎がギャーと鳴きながら首根っこをまえられてぶら下げられるまでが一セットの何が楽しいのか理解に苦しむゲーム。

【影虎】は気分次第ですぐに来ることもあれば、他の猫が居ない時間で遊んで欲しいとねだることがある。

最終的にはしっぽをピンと上げてスキップしながら寝室へ行くのだから何かしらの儀式が必要なこともあるのだろうと思う。

全員部屋に入ったのを確認してから、居間の猫食器をかたずけ、手提げバックをもって寝室に入る。

危ないものは衣装ケースの引き出しにしまい、自分の撮りためているアニメのチェックをしてメガネは枕元の引き出しに入れて寝る。

 

18日の夜はすべて持って部屋に入ったところで、クイーンの新曲流れてるよ!と夫に呼ばれて何も考えずにそのまま部屋を出た。(+事故フラグ:危ないものをしまわずに放置する)

目を離したのは曲の途中から終わるまで3分あるかないか。

 

寝室に戻ると布団の上で手提げかばんの横に布を引き出して【ぷこ】が何かを食べていた。

慌てて口元を見ると千切れた赤い糸に触れた。

口の中を見ても何もなく、飲み込んだ後だった。

刺繍をしていた布を広げると針がない。

布団の上を探すも、針が見当たらない。下に落ちたのでは?と期待して探すが全く見当たらず

多分飲み込んだのだろうと思われた。

怒られると思ったぷこはベッドから降りて、ご飯の皿に残ったカリカリを食べ始めた。

体調不良で判断力が落ちていたのか明日の朝病院へ行こう。と思い寝てしまった。(+事故フラグ:事故の可能性の放置。早く病院へ行けと振り返って思う。)

 

翌朝、すこぶる体調不良で起きられず、

その後も夫がリハビリに病院へ行き、仕事を休むわけにもいかず午前中の診療に行くことが出来なかった。

ぷこはいつものように寝ていた。

(+事故フラグ:誤食の場合は一刻を争うのに判断を誤っている。早く病院へ行けと振り返って思う。)

 

午後の診療時間にと思うものの、お客さんがくる。

ようやくかかりつけのアニマルクリニッククローバーさんに行けたのは18時を過ぎていた。

レントゲンを撮ってもらうと胃の中にしっかりと針が写っていた。

クローバーさんで開腹手術をする場合は早くても来週の火曜日になってしまうという。

開腹手術ではなく内視鏡でとれるのでは?と内視鏡手術の設備のある夜間病院を勧められる。

今はお腹の中に食べ物が入っているから食べ物で包まれているけど、無事に出てくるとは言えないし

移動してしまったら、どうなるかわからない。

ももたは点滴と注射をしてもらった。

 

夜間病院に電話をかけ、予約をする。

その前に一度まえたに動物病院さんに電話したが緊急の手術が入っているとのことだった。

急いで準備をして、病院へ向かう。

関係ないけれど

途中まえたにさんの前を通ったときにパトカーと車が止まっていて物々しい感じになっていて

どうしたのだろう?と心配になった。緊急の手術の子は無事手術できたのだろうか・・・。

 

札幌夜間動物病院はすぐに分かったものの、すぐそばの駐車場は9時半までだというし、

通り沿いのコインパーキングは満車。駐車場を探して何度か道を回る。

 

20時を少し過ぎたころ、無事駐車場に車を止め、先生にぷこを預ける。

麻酔の為の血液検査の話をされて、この前ワクチンは打ったけど血液検査はしていないなと思いながら

見当違いな感じの返事をしている自分に驚く。

レントゲンで針の位置を確認。

クローバーさんで見た時と場所はほぼ変わっていない。

 

病院で同じ形の針は持って来ていますか?と聞かれた。

一本しかない針だったので同形のものは見せることが出来なかったのだけれど

どんな形のどんなものかを知れたほうが良いようだった。

 

多分糸はついていると思うけれど、どのように飲み込んだのかは見ていないから全く分からず

20センチほど飲んだのではないかと伝える。

もしかしたら、糸は外れているかもしれないし、ついたままかもしれない。

レントゲンでは針しか写らないのだから…

 

内視鏡手術を行うため全身麻酔についての同意書を書く。

万が一のことがあった場合、蘇生を希望しますかという項目があり

え?!選択肢が?と思ったけれど、蘇生を希望することが厳しい場合もあるからだなと重さを感じながら

蘇生希望にチェックをする。

血液検査の結果、麻酔は問題なさそうとのことで

術前のぷこに合わせてもらったらふてくされて奥を向いていて、声をかけても耳すら動かさなかった。

 

肥満傾向なので麻酔の醒めが悪いかもといわれる。

 

途中、糸の色を聞かれる。

鮮やかな赤です。と答える。

 

21時を回ったころ、無事取れました。と先生が取れたてでベショベショの糸と針を見せてくれた。

針先が尖ってないけれど、この針のこの長さで間違いないかとの確認をする。

間違いないと確認したが、糸の長さは思いの外長かった。

髪の毛が多数絡んでいたと聞く。

まだ麻酔から覚めないのでもう少し待ってくださいと言われる。

かなり安堵したので夫に無事だとメールを打つ。

22時過ぎ、まだ朦朧としていますが会ってみてくださいとぷこに面会を許される。

 

ぷこはうつぶせで折りたたんだタオルにカラーをしたまま頭を乗せていた。

私が声をかけると、いつもは丸く開く瞳をアーモンド形に開いてこちらを見て

口をもぐもぐとさせた。

「ぷこはばかだねぇ。なんでも食べるから・・・」

と、私の過ちを棚に上げていうと

「ブゴ‥」と酷い声を小さく出し、うまく動かない前足を少し動かした。

それは「おかあさん、なんだかわかんないけどごめんね、今おきるからね。」と言っているように感じた。

「ぷこ、ごめんね。大変な思いをさせてしまって、ごめん、まだ起きなくていいからね」

そう言いながら撫でると

なんだかよくわからないという様に何度も口をもぐもぐさせてゆっくり瞬きをした。

朦朧としたぷこは、素直に私のことが好きな小さな子供の様だった。

 

私は今まで入院する猫を本当の意味で見たことがなかった。

こんな風に、まっすぐに自分の元へ来ようとするのか。

こんなに切ないものなのかと思い知った。

入院して治療する選択をしたときに、預けることが最善だとわかっていてもあんな顔で鳴かれたら

頭に焼き付くに違いない。

 

診療料金は覚悟していた金額よりも安かった。

裕福ではないので、ポケットからほいと出せるような金額ではないし

それなりの金額なのでカード払いにしてもらったが、

当日の夜間の手術でかかりつけ医宛てに治療データを一式持たせてくれて

本当にこの値段でよいのですか?と聞いてしまった。すごい。

 

病院から家に戻ったころには0時を回っていた。

ぷこは多少ふらつきながらも、居間に元気よく飛び出して他の猫達に嫌がられていた。

 

少し前から毛が割れていて、どこか悪いのでは?と思っていたが

糸と一緒に髪の毛を出してもらったら毛艶が良くなった。

 

髪をショートにすべきかと本気で考えている。