サンガU-18 夏期活動報告 | 森岡隆三 オフィシャルブログ 「Ryuzo MORIOKA」 Powered by Ameba

サンガU-18 夏期活動報告

灼熱の8月もあっという間に過ぎ去り朝晩過ごしやすい9月となりましたな。

あっという間ではあったけど、8月はサンガユースの選手達にとって本当に有意義な期間だったと思います。

そんな8月を振り返り、今回はちょいと長めに書かせていただきます。




8月、数人の選手は夏休み期間、TOPの練習に参加させていただきました。よりレベルの高い中で練習させてもらうことが出来、本人たちにとってはもちろん素晴らしい経験だったことは間違いないとともに、その経験をチームに持ち帰ってくれることで、U-18のさらなるレベルアップにつながることも期待してます。


8月13~15日の3日間、U-18の選手たち(2、3年※1年は国体予選)は、年長、小学生の夏期特別スクールに、特別コーチとしてさせてもらいました。また西京極でのホームゲームでは、チケットのもぎりなどボランティアスタッフとして参加させていただくことも出来ました。
3日間という短い時間ではありましたが、選手達にとって、子供と触れ合うことで初心を思い出しフレッシュになった選手もいましたし、スタジアムでサポーターと触れ合い声をかけてもらったことで、改めてTOPへの意欲も高まった選手も多かったのではないかと思います!

3日間の中日には、サンガユース出身かつTOP経験のあるコーチ(現普及部コーチ)に講演をしてもらいました。ユース選手たちの現在、そして未来に対する不安や希望など、身を持って体験してきているコーチの話は、とても貴重で、選手達にとって素晴らしく有意義な講義になったのではないかと思います。

育成年代の選手達にとって、オンザピッチのみならず、オフザピッチの経験、体験は計り知れないほど、選手達のパフォーマンスにもつながると同時に、選手達の人としての成長、人生にもつながっていくと思っています。だからこそ今後も日々の練習のみならず、様々な活動をしていきたいと改めて感じた、そんな3日間でした。



8月23日(日)には、3週間ほどの中断期間を経て、クラブユース後約1ヶ月ぶりとなる公式戦、プレミアリーグ第11節、セレッソ大阪戦が城陽で行われました。

セレッソは現在プレミアWESTにおいて首位を突っ走っているチーム。サンガとセレッソの今年の対戦は、プレミアとクラブユースの関西予選の2試合を戦い1勝1敗ということもあり、相手にとって不足は全くなく、ここを叩いて上位に浮上していくきっかけを!というゲームでした。


2TOPのスピードとパワー、前への速い攻撃と、前線からの鋭いプレスが特徴のセレッソに対し、序盤はかなり押し込まれピンチもあり、厳しい展開となりましたが、ピンチを凌ぐと選手達は相手のテンポにも慣れ、自分たちのリズムでプレーを出来るようになっていきました。すると流れは徐々にサンガに傾き、荻野広大4番(立命館宇治高3年)が素晴らしいミドルを決めると、良い流れを保ったまま、田中康介13番(立命館宇治高2年)がゴール前を上手く抜け出し追加点を決めハーフタイムへ。


今期、プレミアでの敗戦は逆転負けがほとんど。クラブユース前のプレミア前節ヴィッセル神戸戦においても、前半2‐0でリードしながら後半に逆転を許してしまったり、クラブユースの予選においても残り数秒の失点がなければ…という悔しい経験もあったせいか、この試合、選手達は本当に最後の最後まで「絶対に得点を許さない」という強い気持ちが見られました。球際の戦いはもちろん、ミスをしたとして素晴らしいリアクションでボールを奪い返すなど、高い集中力で最後まで戦った結果、後半に麻田将吾3番(立命館高2年)がセットプレーからゴールを決めると、素晴らしい流れから田中13番が、この日2得点目のミドルを決め、首位を走るセレッソに4‐0で勝利することが出来ました。




8月30日(日)にはプレミアリーグ第12節のガンバ大阪戦が前節に引き続き城陽で行われました。


ガンバとは今年、PUMA CUP、プレミア前期、クラブユース予選と3試合を行い、いずれも敗戦。悔しい思いばかりさせられてきた相手ではありましたが、どのゲームも決して圧倒的にやられたわけでなく、実際に勝つチャンスは十分にあったということを強調して、勝つためにはチーム全体がちょっとしたこと、ポジショニングなどだけでなく、苦しい時の声かけなり、コーチングが大事との話をして試合に臨みました。


試合は個でもチームでも巧いガンバを相手に落ち着いてゲームに入ると、セットプレーから守屋圭幾6番(立命館宇治高3年)が頭で押し込み先制。その後も集中切らすことなく、今度は流れの中から島村拓弥14番(立命館宇治高2年)→田中康介13番(立命館宇治高2年)→沼大希9番(立命館宇治高3年)と上手くつないで、沼の技ありゴールで追加点。

このままゲームを押していけるかと思った矢先、そんな甘くはなく、ガンバに質の高いゴールを奪われ1点差。

前半残り10分、勢いに飲まれてしまうか、と思いはしたものの、逆に終了間際にFKをもらうと、そのチャンスに沼大希からのボールを宅野海里5番(立命館宇治高3年)が押し込み3点目、前半終了間際に貴重な追加点を挙げることに成功。


ハーフタイムにも選手間でいい声が飛び交い、気の緩むことなく臨んだ後半でしたが、立ち上がりの1stプレーでCKをとられると、ガンバの素晴らしい質のキックから高い打点のヘディングを喰らい失点。

ほぼ、まるまる45分残す中、勢いを増すガンバの攻撃に対して気落ちしてしまう、必要以上に受けに回ってしまうことを危惧しましたが、選手達は運動量も球際のファイトも負けずに粘り強いプレーを披露。すると30分、またまたセットプレーから門司康成11番(立命館宇治高3年)が押し込み試合を決定づける4点目を挙げることに成功。

その後ガンバの波状攻撃にもGKの外山佳大1番(立命館宇治高3年)を中心に最後まで集中力を切らさずに守り切り、4-2でタイムアップ。3度目ならぬ4度目の正直でセレッソ戦に続き2連勝を飾ることが出来ました。


スコアもさることながら、内容としても見ごたえのあるゲームだったと思います。守備から攻撃への切り替えの際に、ややロストが多かったのはまた取り組むべき課題ではありますが、最後まで集中力高くプレーを続けてくれた選手達には感謝と共に、この夏を経験してタフになってきたなと本当に嬉しく思います。


プレミア前期では、一度相手に主導権を握られるとなかなか取り戻せないということも多く、相手の勢いに押され連続失点してしまうことが多かったのが、セレッソ戦、ガンバ戦はここまでの苦い経験をしっかりと糧にして、心技体ともに少し成長出来た、そんな2試合でした。またガンバ戦に関しては、チーム攻守の要、荻野広大4番(立命館宇治高3年※天皇杯TOPメンバー入りのため不参加)を欠いた中でも強豪ガンバに勝ったという事実が、選手達にとって新たに自信を深める良いゲームになったのではないかと思います。そして最近では試合のメンバーのみならず、メンバーに入らない選手のクオリティが夏前に比べかなり上がってきていることにより、練習の質が上がってきていることが成果となって現れているとも思います。



次節、明後日の相手はこの夏の高校総体の覇者、東福岡高校。敵地、福岡は応援する生徒数も多く、かなりのアウェー感と聞いていて、またまた相手にとって不足なし。この2試合の結果に満足することなく、より一層チーム一丸となって日々の練習から取り組み、攻守においてより積極的に上を目指して戦いたいと思います!!



以上、長くなりましたが、サンガU-18の夏期活動報告でした!
引き続き応援のほどよろしくです!!