毎年の試験の得点配分にもよりますが、近年、事例Ⅳの中でも配点が高く設定されている経営分析。

この経営分析でしっかりと得点を積み上げる事が出来るかどうかで、合否が決まるといっても過言ではありません。

H22年度の経営分析は、今まで解いた経営分析の中でも一番難しく、試験当日、経営分析だけに45分ぐらいかけてしまうほど、本当に悩みに悩みました。

当日、多量の冷や汗が出たのを覚えています。

ちなみに、H22年の指標は、長所に売上高経常利益率と自己資本利益率、短所に有形固定資産回転率を上げました(短所を出すのが厳しかった・・・)

もちろん、経営分析で得点を積み上げる上で、一番重要なのは、指標があっているかどうかよりも、経営分析の記述の部分であって、そこにどれだけの要素が詰められ、得点になっているかです。

そうはいうものの、指標で全く異なる方向性で検討してしまうと、それは大事故につながるわけですので、自分の中でしっかりと確固たるプロセスを持って、指標を選ぶ事が重要です(とりあえず、売上高経常利益率を書いていれば良いという方法は、本試験では通用しないと思っています)

参考までに、私は、以下の優先順位で決めていました。

1.与件本文の中にある記述
2.B/SやP/Lの数値(他社比較や期間比較)
3.他の設問との連動性

■ 1.与件本文の中にある記述

これは、例えば、与件本文に「近隣には空きスペースがある」という記述があれば、有形固定資産が有効活用されていない可能性がある、といった記述から指標を想定するプロセスです。直接的に悪いと書いてあるケースもありますが、反対に書かれていないケースもあります。例えば、「期首に積極的な設備投資をおこなったがまだ稼働していない」というケースは直接的に書いていないケースです。
ある程度の問題数を解き、判断基準を明確にしておく事が重要です。

■ 2.B/SやP/Lの数値(他社比較や期間比較)

これは、明らかに数値に乖離があり、使ってくれと言わんばかりのメッセージが含まれているケースです。与件にメッセージ性があるケースとないケースがあります。ないケースとして、H18年か19年の当座比率?がそうだったと思います。

■ 3.他の設問との連動性

これは、複数の指標で迷った場合で使っていました。例えば、自己資本比率と負債比率、どちらにしようか迷った場合、他の設問で財務レバレッジに関する設問があれば「負債比率」というように使っていました。
ただし、注意点として、他の設問との連動性を重視しすぎてしまうケースがありますので、注意が必要です。


以上、上記の3つのプロセスで私は経営分析の問題を解いていました。


参考になれば幸いです。


今回のテーマは「現状把握の重要性」について。

今回のテーマを書く前に、まずは診断士2次試験の特徴から(ご存じかとは思いますが。。)


まず、診断士の2次試験では、勉強量に比例して、合格可能性が上がる試験ではありません。
どの受験機関でもいっている事であり、特に真新しい内容ではありません。
それは、暗記中心の1次試験に対して、2次試験ではその知識を使って、いかに読み、考え、書くかという力が試されているからです。

暗記中心の1次試験では、勉強時間をある程度積み上げれば、合格可能性が高まりますが、2次試験ではいくら時間をかけても、必要となるスキルがつかなければ意味がありません。


では、合格するために、どのように「読む・書く・考える」のスキルを伸ばしていけば良いのでしょうか?


まずは、自分の現状を把握する必要があると思います。


その方法として、「読む」「考える」「書く」というそれぞれのプロセスに対して

①過去問や演習等における、自分のプロセスを可視化してみる
②解説や他の方との解答プロセスと比較し、自分の癖や足りないものを把握する
③自分の弱点を修正するためには、どのような学習が良いかを考えて実践する

という対策が必要でないかと考えます。

そして、こうした取り組みを、事例を解くごとに振り返り、次の事例を解くときに生かしていく必要があります。
(振り返りだけして、次の事例を解くときには忘れてしまうケースがよくあるので、その部分は要注意です。)

これは、実際の企業のコンサルティングでもそうだと思いますが、いかに表面的に問題が起きていても、現状把握をしないと、何も対策ができない事と同じだと思います。

まずは、自分自身の現状把握から初めて見てはいかがでしょうか?


※余談ですが、私が受験生の時に、読む・書く・考えるのスキルをそれぞれ伸ばす為に行ってた内容を以下に記載したいと思います。ご参考になれば。

■読む力
読解力を向上させるために、日経の春秋要約をやってました。
http://www.nikkei.com/news/editorial/
twitterでも、#sjyouyaku #sjdisのハッシュタグで検索してみると 他の方の要約が出てきており、非常に参考に
なります。
これは、力つくと思います。

■考える力
事例問題を全部解くのではなく、分析部分だけに特化してやっていました。

■書く力
文章が冗長だった時期があったので、短く、コンパクトに表現できるワードのストックを貯めてました。
例えば、「組織風土の醸成」とか「支障をきたす」とか。。


世の中には、数多くの診断士の勉強会が存在しています。


合格者を何人も輩出している歴史ある勉強会から、設立間もない勉強会まで本当に数多くの勉強会が存在していると思います。

それぞれの勉強会によって、勉強スタイルが違い個性があると思いますので、勉強会に参加するのであれば、実際に見学し、自分自身が続けていける勉強会を選ぶ事が非常に重要だと思います。


かくいう私も、ストレート生で2次試験に敗退した時には、どこかの勉強会に参加して勉強しようと考えていました(結局、池袋校の勉強会に参加していました)


そんな中、私が参加していた勉強会の中で、2次試験の合格に一番役立ったと考えられるのが、「グループディスカッション」です。


■グループディスカッションって何をするの?

3から6人ぐらいで1グループを作り、過去問や演習問題を題材にして、みんなでディスカッションします(当たり前ですね)。人数があまり多いと、発表する機会が少なかったり、まとまらなかったりと内容が薄くなってしまうので注意が必要です。


■グループディスカッションのやり方

これは勉強会によって様々だと思いますが、私の参加していた勉強会では、以下のようにやっていました。

・自分の解答をディスカッションメンバー分コピーして配布
・司会者(ファシリテーター)を決めて、その仕切りで進めていく
・どのようなプロセスで問題を解いたのかを、交代でディスカッションメンバーに対して論理的に説明する


つまり、各個人の解答プロセスをディスカッションメンバーに対して論理的に説明し、その解答プロセスを共有していました。

どのような順番・構成で発表をしていくかは、そのディスカッションメンバー間で事前にすり合わせしておく必要があります(定期的に開催される勉強会では、そうした順番・構成は既に決まっているケースもあるかと思います)

もちろん、各発表の時に、「この与件分はどのように解釈しましたか?」といった質問もOK。


■グループディスカッションから得られるもの

グループディスカッションでは、ディスカッションメンバーに対して「何となくこの解答にしました」と説明するのではでは意味がありませんし、伝わりません。論理的に説明をする必要があります。結果として、自然と論理的思考が身につきます。

また、配られた他人の解答を見みることも非常に勉強になります。

・なぜ、このような解答になったのですか?
・なぜ、このキーワードを入れたのですか?

など、他人の解答プロセスを参考にできるだけではなく、自分には足りない知識・スキルが見え、新たな気づきを得る事がてきます。


私は、こうしたグループディスカッションを週1回、2月ぐらいから、直前期の10月ぐらいまで行っておりました。
そして、私が合格できた最大の理由は、このディスカッションで実力を高める事ができたからであると思っています。


まだ、グループディスカッションを行った事がない方は、勉強仲間を作り、是非、ディスカッションを行ってみてください。想像以上の効果が期待できます!!