グルガオン市当局は野良牛の道路やマーケットでの徘徊を根絶する通達を発しました。それは「野良牛ゼロ宣言」ともいうべきものです。
今後はもし牛が路上で歩き回っていたら、その所有者には約8000円の罰金を科せられます。野良牛は直ちに市営の保護施設に送られますが、牛のオーナーはハリヤナ州法と動物虐待防止法に基づく責任を問われます。
通勤時に車中から野良牛を眺めている分には、ある意味でのどかな光景でさして不都合を感じません。一方で農家が養育を放棄した野良牛は行き場もなくグルガオン市内に集まり、ゴミと一緒に食べたビニール袋が胃に詰まって死んだりもしています。
もし道路横断中に車にひかれても、誰も手当てをする人もいません。飢えて死を待つのみとなります。
牛はヒンズー教では神と同じで、野良牛にも地域の人たちが朝夕にパンなどの食べ物を与えています。また野良牛から搾る牛乳を生きる糧にしている人もいます。そんな背景から野良牛を調べたりしていた市の職員が、地域の若者十数人から暴行されるという事件も起きました。
人間と動物の共生はインドの美点の一つなのですが、野良牛の食料確保、道路上の安全などを考えれば、大都市部では人間の生活圏と分かれたところに保護するのが現実的な選択だと考えます。
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