暴れる農家は、悪いが悪くない | 生き方を真剣に考える

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名言・インド・七転び八起き等をテーマに、生き方を真剣に考えてみます。何かのお役に立てれば幸いです。!(^^)!

マディヤ・プラデーシュ州は首都デリーの南に位置する、農業が盛んな地域です。州の面積は約31万平方キロメートルで、日本の国土面積 (約38万平方キロメートル)の約8割に匹敵します。そこで、農家が暴動を起こし、65日には警官の発砲により5人が死亡し十数人が負傷しました。

農家の要求は、借入金の返済免除と農産物の最低価格の設定です。

借金の棒引きとは無茶なことを要求するものです。借りた金を返すのは人として当たり前ですし、どこの国の人でも住宅ローンなどを数十年かけて必死に返済しているものです。そんな要求をするなら、今後農家に貸付をする金融機関はなくなるでしょう。

一方、農家の貧困はインドでは非常に根が深い問題です。人口の半数以上が農業に従事する一方で、そこから生み出される経済価値は15% 程度です。これには構造的な問題があり、農家の8割弱が付加価値の低い穀物の生産に従事しています。生活苦による農家の自殺はたびたび新聞でも報道されています。

インドは農業大国で食料はほぼ自給できる国なのですが、それが農家の犠牲の上に成り立っているならば抜本的な改善を行なわなければなりません。添付のコラムではフルーツや野菜など高付加価値産物へのシフトが提唱されていますが、たぶん7億人はいる農家の生産効率化を進めるには相当時間がかかることでしょう。

 

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