5階建てのアパートが日曜日の未明に倒れ掛かってきたのですから、近隣住民は相当なパニックに陥ったことでしょう。首都デリーでの出来事です。
しかしこの倒壊はデリーやグルガオンでアパートの建設過程を見ていると、特段驚くこととは思えません。むしろ起こって当然のことです。まずアパートの柱は、日本では考えられないくらい細い鉄棒の束にコンクリートを巻きつけてできています。その強度についてははなはだ疑問です。
さらに壁は、レンガを積んでいるだけ。積んだレンガの表面にセメントを塗って壁としています。2015年のネパール地震では多数の家屋が崩壊し、同国の人口の約30%にあたる約800万人が被災しましたが、家屋が同じような造りなら地震の際にはインドでも同様のことが起こり得ます。建設に耐震強度という観点はまったくうかがえません。ネパールの被災地はインドプレートがユーラシアプレートに沈み込んでいますが、地理的にはインド北部も似たような状況です。
現在自分が住んでいるアパートも高層ながら、同じような造り方をしているのかと思うとゾッとします。近隣のネパールがそのような悲惨な被害に遭ったならば、インドでも同様のことが起こると想定して、より強固な耐震基準を策定しインド全国に適用するべきだと思います。
インドは何かと「緩い」ことがフレキシブルさの表れでもありますが、人の命に関わることは「緩い」では済まされません。迅速かつ真剣な対応を求めます。
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