人間の偉大さは恐怖に耐える誇り高き姿にある。
ー プルタルコス
略歴:帝政ローマのギリシア人著述家。著作に『対比列伝』(英雄伝)など。ボイオティアにあるカイロネイアの名門出身。カイロネイアでは市民と交流し、またローマからの来客をもてなした。
あなたが今まで経験してきた中で最大の恐怖は、何でしたか?
今の日本においては、命を取られるような恐怖はそう多くはありません。一方、生活基盤が根底から崩れる、ということは現実的な恐怖の一つでしょう。リーマンショック以後は企業の派遣切りで、多くの派遣社員が仕事と家をいっぺんに失ないましたね。
また、会社のリストラに遭い、職を失なうといこともあり得ます。家族がいれば、家計の維持のために奥さんがパートに出るとか、子供の習い事を止めさせるとか、頭の痛い問題が山積みとなることでしょう。
私はかつて、勤務していた銀行の経営破綻を経験しました。たまたま本部勤務でしたのでお客様に直接接することはなかったのですが、破綻後に営業店でお客様対応をされた行員は本当に大変だったと思います。また、破綻により迷惑を被ったお客様には、今も元行員として申し訳なく思います。
会社が潰れたとなると、次の勤め先を見つけなくてはなりません。銀行で勤めた経験しかないのですから、他の会社で自分は何ができるのかわからず、しばし途方に暮れます。生活の基盤が根底から覆るというのは、足元に突然ポッカリ穴が空いたような、何とも不安な気持ちになるものです。それでも、家族の生活を支えて行かなくてはなりませんから、立ち竦んではいられません。
破綻後に行員達が歩んだ道は様々でした。別の銀行に勤めた人が多かったですが、全く違う分野の事業会社に勤めたり、公務員になった人もいます。各々が新しい世界で活躍されていて、嬉しい限りです。
恐ろしい事態は前触れもなく、突然やって来るかも知れません。その時は現実を受け入れられず、あるいは恐怖から逃げ出したくなるでしょう。それでも、そこはひたすら耐えるしかないですね。心が落ち着いたら、現状を打開する方法を冷静に考えましょう。そして、勇気を奮って行動を起こすことです。あなたが行動することでしか、明日への扉は開かないのです。
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