3月2日までなのです。
京都で画廊を営む星野桂三・万美子夫妻が集めた作品の中から、「少女」を中心とした展示が三鷹市美術ギャラリーで開かれております。
星野画廊は画家の名前にとらわれず、埋もれていた作品を数多く「発掘」
甲斐荘楠音、岡本神草など、画廊が取り上げて評価されるようになった画家がたくさんいるようです。
「自分の目と調査だけを頼りに、心を打つ絵を探し求めて半世紀が過ぎた。」(2.24日付日経新聞)と、星野さんがおっしゃるだけあって、どの絵からも強烈な引力を感じます。
作者不詳の「客を迎える少女」(明治後期)は、日本画なのに背景に奥行きがあります。
平山成翠という人の「憶い」というのは結構大きな絵なんですが、本人は「余技」でやってたんだって。
岡本神草の舞妓さんの絵はちょっとおどろおどろしい。
おどろおどろしいといえば、甲斐荘楠音の絵も2点ありました。
「畜生塚の女」は悲しい感じ、「サイダーを飲む女」はさわやかな感じでした。
薄田芳彦の「女」は、それこそ埋もれていた作品で、木枠に使われていて、星野さんがよく調べたら別の絵の下にあったのだとか。
まさに「発掘」ですね。
星野さんが「収集は大事な仕事だった」という漂泊のデカダン・秦テルヲの作品はなんとも心に沁みる絵でした。
「少女たち」といっても、さまざまな年代の女性の作品があるのですが(乳をやる母とか)、ほとんどの絵はきれいな人がきれいなおべべを着てるから、観ていて気分が高揚します。
でも、何か切ないものも感じるという・・・
観られてよかったです。
お近くの方はぜひ行ってみてほしい。
だが、明日までなのですよ。
観覧料は800円。
お安いと思います。
おつき合いありがとうございます。