ブロ友さんの記事で知り、早速観に行きました。
2024年3月に亡くなったパーシー・アドロン監督監修のもと、4K修復された画面を劇場で見られます。
アメリカ西部・モハヴァ砂漠にある寂れたダイナー「バグダッド・カフェ」
ガソリンスタンドとモーテルも営みます。
女主人のブレンダは、いつもがみがみ怒ってばかり。
嫌気がさした夫は出ていき、子どもたちとも心がすれ違う日々。
そこへ訪れたヤスミン。
「太ったドイツ女」のヤスミンもまた、旅行中に夫とけんかして、ひとり砂漠を歩いてこの場所にたどり着いたのでした。
ふつうに暮らしていたら、出会うことのない二人の女性がやがて心を通わせていくストーリーは大人のファンタジーです。
初公開時には、配給会社からあまりにスローだから、タイトにするように言われ、91分のものだったそうですが、修復されたのは108分の完全版。
たしかにまったりしているのですが、それがまた心地良いのです。
ジェヴェッタ・スティールが歌う「コーリング・ユー」とともに、見終わった後も余韻が残ります。
「コーリング・ユー」は、ボブ・テルソンのゴスペル・ミュージカルを観たアドロン監督が、その音楽にほれ込み依頼したもの。
この曲は編集作業の途中でやっとでき上ってきたそうです。
パンフレットには、ボブの別れた彼女が電話をしても出てくれなくて、その悲しい夜に10分間で書き終えたというエピソードも載っていました。
でき上った音楽を聞いて、監督はじめ、スタッフ一同泣いてしまったんだって。
映画館にはたくさんの人が訪れていました。
日本では1989年、都内のミニシアター「シネマライズ」で公開され、数か月にわたりロングランヒットしたそうです。
本日もおつき合いありがとうございます。
よい一日を!