パリ・東京・大阪の3つの近代美術館の作品をテーマごとに並べて紹介するもの。
110人の作家による34のトリオです。
パリ・東京・大阪のそれぞれの美術館の建物
1
川のある都市風景
右が、アルベール・マルケ《雪のノートルダム大聖堂》1912年頃(パリ市立近代美術館)
左は、小出楢重《街景》1925年(大阪中之島美術館)
2
都市と人々
モーリス・ユトリロ《セヴェスト通り》1923年(パリ)
長谷川利行《新宿風景》1936年(東京)
河合新蔵《道頓堀》1914年(中之島)
5
加速する都市
ウンベルト・ボッチョーニ《街路の力》1911年(中之島)
(中之島)
8
近代都市のアレゴリ
ラウル・デュフィ《電気の精》1953年(パリ)
1937年のパリ万国博覧会に設けられた「電気館」の壁画として作成された60メートル×10メートルの大作をリトグラフにしたものです。
ギリシャから始まり、古代ローマのコロッセオや橋など、文明が発展していく様子が描かれます。
エジソン,ファラデー,フランクリンなどの電気にまつわる哲学者、科学者、技術者などが108名描かれているそうですが、見つかりますか?
9
都市のグラフィティ
佐伯祐三《ガス灯と広告》(東京)
10
空想の庭
ラウル・デュフィ《家と庭》1915年(パリ)
アンドレ・ボーシャン《果物棚》1950年(中之島)
11
夢と幻影
マルク・シャガール《夢》1927年(パリ)
13
現実と非現実のあわい
ヴィクトル・フローネル《ベレル通り2番地2の出会い》(パリ)
15
モデルたちのパワー
萬鉄五郎の《裸体美人》を真ん中に
アンリ・マティス《椅子にもたれるオダリスク》1928年(パリ)
アメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》1917年(中之島)
17
こどもの肖像
左から、原勝四郎(中之島)、岸田劉生(東京)、藤田嗣治(パリ)
フジタの《少女》は、顔の左右がゆがみがおもしろいです。
鼻の下の線をはっきりと描いてるのもフジタっぽい。
18
女性たちのまなざし
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240528/06/r-kotler/a1/48/j/o1080087415444310810.jpg?caw=800)
ピエール・ボナール《昼食》1932年(パリ)
19
美の女神たち
ジャン・メッツァンジェ《青い鳥》1912-1913(パリ)
3人の女性を分割統合しているそうです。
わかるかな。
藤田嗣治《五人の裸婦》1923年(東京)
フジタ初の群像だそうです。
20
人物とコンポジション
小倉遊亀《浴女 その二》1939年(東京)
24
デフォルメされた体
ジェルメーヌ・リシエ《ランド地方の羊飼い》1951年(中之島)
イヴ・クライン《青いヴィーナス》1962年(パリ)
30
ガラクタとアート
アルマン(アルマン・フェルナンデス)
《イリスの肖像》1960年(パリ)
正方形のケースにギュッと押し込められたのは、イリスさんが身につけていたものでしょうか。
イリスさんってどんな人で、どんな人生を送ったんだろう。
31
日常生活とアート
倉科史郎《ミス・ブランチ》1989年(中之島)
34
カタストロフと美
畠山直哉《「戦災の木」より 2019年10月6日岩手県陸前高田市》2019年(東京)
パリ、東京、大阪
3都市のスナップショットなども展示され、楽しい展覧会でした。
8月25日まで。
9月14日からは、大阪中之島美術館に巡回します。
おつき合いありがとうございます。