きずな出版
巻末のプロフィールはアメブロのオフィシャルブログから転載されています。
劇団文学座座員/茨城県古河第一小学校児童会長/茨城県古河第一中学校生徒会長/茨城県古河第三高等学校生徒会長/茨城大使/古河大使……
どれだけ郷土愛のある人なんだろう
ふるさとを愛し、親を愛し、友を愛し、妻を愛し、子を愛し
初めて買ったレコードは、榊原郁恵「ラブリー・ポップ」
予約特典のポスターを部屋に飾っていたそうです。
その人と結婚してしまうのだから、幸せというかなんというか……
高校生のときだったと思うのですが(ちょっと年齢的に変なのですが)、隣の席の山下君が言いました。
いいなあ、渡辺徹
郁恵ちゃんと結婚できて
郁恵ちゃんの手って、すっごく柔らかいんだよ
山下君は郁恵ちゃんと握手したことがあって、そのときの感触を忘れられないようでした。
俳優を志し、文学座の研究生のときに、「太陽にほえろ!」の新人刑事役に抜擢され、レコードデビュー。
アイドル路線(?)で売り出され、このままでいいのかという悩みをぶつけたとき、杉村春子は言ったそうです。
「徹ちゃん、あなたは何がやりたい?」
「はい、芝居をやっていきたいです」
「そう。だったら何でもおやりなさい。
すべて役者として、血となり肉となりますわよ」
杉村春子の教えは、何事もやるからには中途半端にしないこと。
それを実践する中で、石原裕次郎や志村けんとの出会いもありました。
第一線で活躍している人はみんな夢を語るそうです。
夢といっても、「宝くじに当たりますように」とかいうんじゃなくて、「次に何をしたいか」
徹さんも、「いくつになっても夢を見よう」と言います。
「こんな年で、そんなことをしたら笑われるんじゃないか」
と思うこともあるかもしれませんが、笑われても、宇宙の時間から見たら、人の一生なんて一瞬です。何万年も恥をかくわけではないんです。
初めて出演した「ザ・ベストテン」での失敗談が楽しいです。
「小さな夢を 唇に 歌って君は 僕と出逢った」とやるところを
「小さな胸に 唇を」
なんか違う、まずいと思いながら続けたのは
「君を抱きしめ 燃えていくのさ」
通常、初登場の人には、歌詞のテロップが出たそうですが、歌とテロップがあまりに違うので、途中からテロップが消えたとか。
だれにとってもあっという間の人生です。
小さな夢を唇に
おつき合いありがとうございます。