ブロ友さんのご紹介で行きたいと思っていたのですが、あっという間に会期終了ギリギリになってしまいました。

 

パンフレットからして、華やかでそそられます。

 

 
春をテーマにした展示は、干支にちなんだ龍などが並んでいました。
 
江戸時代、曽我二直庵の〈蜆子和尚・龍虎図〉
狩野探幽〈文殊菩薩・雲龍・竹虎図〉
 
それぞれ、龍虎の間に和尚さんと菩薩が入って、なんとなくほのぼのとした感じ。
 
龍と虎という強い者同士が一歩も引けない闘いで、間に入る大物
こんな存在があれば、争いもなくなるのかなあ
 
な~んて思ったりして
 
 
2階も名品が並びます。
気になったのは木内判古〈四君子象嵌重硯箱〉
 
正面から見ると、菊の白が際立ちますが、上から見ると半分は紅梅
蘭や竹はさりげなく配され、見事な構図です。
 
作家77歳のときの作ということですが、かなり細かい仕事です。
 
そして、楽しみにしていたのは横山大観の〈夜桜〉
 
たいまつから炎があがり、桜を照らします。
炎はやがて黒い煙となり、空の闇と溶け合います。
 
空には満月
 
実際の次の満月は24日ごろでしょうか。
 
こんな景色が見られるかも。
 
写真でお見せできなくて残念ですが、天井や柱にも立派な彫り物があって、幻想的。
ずっとここにいたい気分になります。
(お茶でも出てきたら最高だね)
 
 
大倉集古館は1917年(大正16年)に開館。
開館後まもなく、関東大震災(1923年/大正12年)によって建物が被災し、休館を余儀なくされます。
しかし、1927年(昭和2年)には再建され、第二次世界大戦の空襲も乗り越えたそうです。
 

2019年にオークラホテルの建て替えと同時に、現在の建物を6メートル移動して、地下階を増築というリ大規模改修工事がされています。

そのときの様子がビデオで紹介されていました。

 

大倉さん
 
 
林立する高層ビルの中で、地下1階地上2階の贅沢な空間
 
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大倉集古館のすぐ近くにあります。
 
泉屋博古館です。
 
 
こちらは「ライトアップ木島櫻谷」と題し、大正中期に大阪茶臼山に建設された住友家本邸を飾った木島櫻谷の「四季連作屏風」を全点公開。
 
住友家本邸の見取り図も展示されていたんですが、なんとまあ広いお屋敷。
こんな家に女中にでも行ったら、大変だ。
 
〈雪中梅花〉〈柳桜図〉〈菊花図〉など、6曲1双の屏風が5点、一堂に展示されていました。
 
1点だけ写真撮影可の〈燕子花図〉
まずは正面から
右から
左から
 
四方を屏風図に囲まれて真ん中に低い椅子が配されています。
 
ここもずっと居たくなる雰囲気。
 
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ほかに、写生派の先人たちと櫻谷の展示や櫻谷の動物の展示もありました。
 
〈獅子虎屏風〉のトラさんとライオンさんがかわいかった。
 
 
ロビーにあった、北村四海〈影〉
明治44年の作品です。
モダン
 
 
本日もおつき合いありがとうございます。