静嘉堂文庫の2階にある「明治生命館」

国の重要文化財に指定されています。

 

ブロ友さんの記事で知って、行こう行こうと思いつつ、なんだかんだで、今回初めての訪問です。

 

昭和9年の竣工ということですから、目まぐるしく景色が変わる東京においては貴重な建造物ですね。

 
戦後、アメリカ極東空軍司令部として使用され、米・英・中・ソの4か国代表による対日理事会の会場としても利用されたそうです。
 
食堂
 
ここで配食されるのでしょうか
 
 
 
 
下の丸いのは吸塵バルブ
当時としても珍しい、真空掃除機設備が設置されていたそうです。
 
執務室
 
 
応接室
 
応接室
 
写真ではわかりにくいけど、建物は皇居のお堀に面しています。
たぶん、すごくいい景色。
 

丸の内は空爆をまぬがれたんですね。

 

最近、ちまちまと読んでいる本

1990年5月発行
文藝春秋社
 
三四郎が「凡ての物が又同時に建設されつゝある様に見える」と驚いた東京は、本書が書かれた当時(1990年)でも「大通りから裏通りまで、建設工事を見ない町はないほどだ」と記されています。
 
今だってそうですよね。
 
変貌する東京でも、地形は変化しないものと思いきや、品川の海にお台場を造るとき、御殿山は削り取られていたんですね。
 
なんで御殿山っていうのか、どこに山があるのかわからなかったのですが、明治になって東海道線が敷設されるときにさらに削られ、「此名所は終に全滅せり」だったのだとか……
 
皇女・和宮の薄幸をひきずるかのような、六本木の林野庁宿舎跡地にまつわる話など、興味深かったです。
 
 
 

おつき合いありがとうございます。