静嘉堂文庫の2階にある「明治生命館」
国の重要文化財に指定されています。
ブロ友さんの記事で知って、行こう行こうと思いつつ、なんだかんだで、今回初めての訪問です。
昭和9年の竣工ということですから、目まぐるしく景色が変わる東京においては貴重な建造物ですね。
丸の内は空爆をまぬがれたんですね。
最近、ちまちまと読んでいる本
1990年5月発行
文藝春秋社
三四郎が「凡ての物が又同時に建設されつゝある様に見える」と驚いた東京は、本書が書かれた当時(1990年)でも「大通りから裏通りまで、建設工事を見ない町はないほどだ」と記されています。
今だってそうですよね。
変貌する東京でも、地形は変化しないものと思いきや、品川の海にお台場を造るとき、御殿山は削り取られていたんですね。
なんで御殿山っていうのか、どこに山があるのかわからなかったのですが、明治になって東海道線が敷設されるときにさらに削られ、「此名所は終に全滅せり」だったのだとか……
皇女・和宮の薄幸をひきずるかのような、六本木の林野庁宿舎跡地にまつわる話など、興味深かったです。
おつき合いありがとうございます。