2018年10月16日
講談社
首相、防衛相にも知らせず海外展開し、情報収集活動を行う秘密情報部隊「別班」
「市ヶ谷に別班本部があり、23区内に民間会社を装った事務所があるのか」との筆者の問いに黙ってうなずく元将官。
2008年4月から、2013年11月までの約5年半にわたって関係者に聞き取りを試みますが、いきなり電話を切られたり、知っているはずなのにヒントさえくれなかったりと、取材は難航を極めたようです。
ある将官からは、「ホームで電車を待つ時は、最前列で待つな」と言われ、別の作家からは「痴漢のでっち上げに注意しろ」との忠告を受け、本書を書いたのも、「別班」をけん制する意味もあったのだとか。
諜報組織は必要だと思いますが、非公認というのは問題でしょう。
そして、その存在を、時に武力に訴えることも辞さず隠すとしたら、恐ろしいことです。
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ところで、本書が発行されたのは2018年
今になって話題になっているのは、TBS系テレビドラマ「VIVANT(ヴィヴァン)」の中で扱われたからだったようです。
テレビの力はまだまだ大きいですね。
おつき合いありがとうございます。