2023年10月30日発行
新潮社
今年89歳になる作家の「これがおそらく最後の作品集」とご本人がおっしゃる短編集は、その名も『カーテンコール』
古代人に現代の美食を食べさせる『美食鍋』、コロナ禍の自宅で不思議な雰囲気を漂わせる兄妹の『夜は更けゆく』、新宿お玉が20年ぶりに舞台に立つという『宵興行』
ブラックな笑いやSFタッチの作品など、バラエティーに富んでいます。
往年のファンに楽しいのは、『時をかける少女』の芳山和子や唯野教授など、過去の作品の登場人物が次々と作者を訪れる『プレイバック』でしょう。
しまいには、小松左京や星新一、平井和正といった懐かしい人たちも登場し、藤村志保や緒形拳まで飛び出す『カーテンコール』へと続きます。
ラストは『附・山号寺号』
これは笑わないと損です(笑)
おつき合いありがとうございます。