久しぶりの映画館

珍しく満席に近いくらい埋まっています。

 

隣のおばちゃんたちも「混んでるね~」と語り合ってます。

 

ダンス映画ですよ

 

そんなに人気があるのか?

 

 

ストーリー

パリ・オペラ座でエトワール(主役を踊る最高位のダンサー)を目指していたエリーズは、舞台裏で彼氏が別の女といちゃついてるのを目にする。心を乱した彼女は、本番中、舞台で怪我をしてしまう。医師からは激しい動きは避けるように言われ、26歳のエリーズにとって、それはバレエができなくなるということだった。

 

 

現役のパリ・オペラ座、プルミエール・ダンスーズ(ソロパートを踊るダンサー)のマリオン・バルボーが映画初出演で、エリーズを演じます。

 

 

 

 

冒頭「ラ・バヤデール」の洗練されたステージに加え、カメラは緊張感いっぱいの舞台裏も映し出します。

 

思ったよりバレエのシーンが少なかったのですが、だからこそ描かれるドラマがありました。

 

バレエ一筋で生きてきたエリーズの第二の人生探し。

 

友人に誘われて、アルバイトで行ったブルターニュの海がすばらしいです。

 

 

バレエに無理解なような父親が、また何ともいい味を出しています。

 

 

早くに妻を亡くして、仕事でも成功をおさめながら、一生懸命娘を育て上げたお父さん。

その愛情が娘に伝わっていないことに唖然とする姿がおちゃめです。

 

愛情を言葉で表現できない

そんなお父さん、フランスにもいるんですね。

 

◇◇◇

 

ラスト近く、一瞬写される群舞。

 

これはバレエ「ラ・バヤデール」のワンシーンで、ゆっくりだけど難しそうな踊りです。

 

このしんどいダンスを一糸乱れずに踊るには相当の技量が求められ、彼女たちは幼い頃から、そのためにたくさんのことを犠牲にして訓練していることでしょう。

 

ああ、なんていいシーンなんだ

 

◇◇◇

 

監督のユーモアのセンスも抜群で、ところどころ爆笑しながら、最後はまんまと泣かされるという、割引なしで観てもお釣りがくるくらい素晴らしい映画でした。

 

 

 

 

おつき合いありがとうございます。