連日暑くなっておりますが、皆さんご無事でお過ごしでしょうか。
東京駅丸の内改札から外に出るとこんな感じ
打ち水システムとありますが、特に涼しくも感じません。
さわりませんでしたが、もしや熱湯ではないか?
東京ステーションギャラリーは丸の内駅舎内にある美術館です。
《甲斐荘楠音》
展示室に向かうエレベーターの中で居合わせたおばちゃんたちの会話
「何て読むんかね」
はい、私もそう思いました。
〈かいのしょうただおと〉と読むみたいです。
大正から昭和にかけて京都で活躍した画家、甲斐荘楠音(1894~1978)
きれいな日本画とは違う、ちょっと不気味な感じが特徴で、人の内面の複雑さ、凄みを感じさせる絵です。
のちに映画界に転身し、風俗考証などでも活躍したそうです。
この展覧会では、楠音がデザインした『旗本退屈男』の衣裳などが展示されていました。
さらに、スクラップブック、写生帖なども展示。
新聞の切り抜き、写真などが貼られたスクラップブックは、それぞれの切り抜きにまったく脈絡がないのですが、全体としてなぜかセンスがよくて、こういうところに画家特有の美的感覚があらわれるものだと感心します。
絵は気持ち悪いんですが、写生帖を見ると、ちゃんとした絵ももちろん描けています。
人のデッサン力をどうこう言えるほどの目はないんですが、やっぱりうまいなあとうなります。
中は撮影できなかったのですが、外に写真が展示してありました。
おつき合いありがとうございます。