東京・丸の内にある静嘉堂文庫美術館は、国宝7件、重要文化財84件を含む、東洋美術品を収蔵する美術館です。
美術館が入る「明治生命館」は、それ自体が重要文化財に指定されています。
今回の目玉は、初公開のサーベルでしょうか。
1868年、英国公使ハリー・パークス襲撃事件で、パークスを守った土佐藩後藤象二郎がビクトリア女王から拝領。
長らく行方がわからなかったそうです。
展覧会自体は「サムライのおしゃれ」と銘打って、印籠・刀装具・風俗画などを紹介します。
将軍、大名が愛用した印籠がずらりと並びます。
手のひらサイズの小さな印籠に動物やら植物やら、雪の結晶やらが描かれています。
ふだんは腰につけていて、誰も見てくれないと思うのですが、
「どうじゃ、わしの印籠は」とか、自慢したんでしょうか。
刀にも凝った細工が施されていました。
平和な時代だったんだなと、改めて感じます。
ごちそうさまでした。
この後、暑すぎる東京を後にして旅に出ました。
〈曜変天目〉のタオルハンカチ
おつき合いありがとうございます。