2017年1月16日発行

みすず書房

 

 

マティスとルオーの友情は、1892年、ルオーがパリ国立美術学校へ入学し、翌年、マティスが聴講生として登録するギュスターヴ・モロー教室での出会いから、生涯にわたり続いたようです。

 

 

手紙のやり取りは、晩年、頻繁になり、互いの体調を気遣ったり、作品を認めたり、昔を懐かしんだり……

 

 

芸術家というと、ちょっと特別な人だと思ってしまいますが、文面からは案外ふつうの人だという感じもします。

 

もちろん、芸術論や詩、作品にこめる思いなども伝わってきます。

 

間に挟まれるルオーとマティスの絵はつるつるの紙にカラーで印刷されています。

 

2人の描く『ヴェルヴ』の表紙はタッチが全く違うものの、アンドレ・メティの作陶に描かれた絵付や、ルオーの《軽業師》とマティスの《アクロバット》、同じく《横向きの裸婦》、《青い裸婦Ⅱ》には共通性も感じます。

 

 

手紙そのものの写真も載せられ、読みごたえがありました。

 

 

 

マティス

 

 

ルオー

 

 

 

おつき合いありがとうございます。