フランス北部の町、サントメールで行われたある裁判。
被告はセネガル人留学生・ロランス。
生後15か月の娘を殺害した罪に問われています。
娘の父親である男性の証言は自己弁護に終始し、犯罪を決めつけるような検察官の尋問にはわざとらしさも感じます。
完璧なフランス語を話すことが教養だという認識にも驚きますが、女性であること、かつて植民地だった国の生まれだということによる偏見は、根強く残っているのでしょう。
真実を見きわめようとする女性裁判官の誠実な姿勢は印象的で、弁護人の最終弁論は涙を誘います。
映画は実際の事件に基づいてつくられ、セリフも法廷記録を使っているそうです。
観終わって、周りを見回すと、意外なことに男性客がほとんど。
どんな感想を持ったんだろう。
気になりました。
★★★★★
私の中では5段階評価で星5つです。
おつき合いありがとうございます。