今度のルーヴル展は愛がテーマだそうです。

 

 

 
 

 プロローグ

 

フランソワ・ブーシェ《アモルの標的》

 

ヴィーナスの息子・アモル(キューピッド)がハートを射抜くと愛が生まれる。

アモルたちの表情がいたずらというか、なんとなく邪悪な感じがします。

 

 

 
Ⅰ ギリシャ・ローマ神話の愛

 

ギリシャ・ローマ神話の愛は、好きな相手を自分のものにしたいという強烈な欲望と一体なんだそうです。
 
男性は力づくで、女性は魔術を使うそうですよ。
怖い怖い。
 

セバスティアーノ・コンカ

《オレイテュイアを略奪するボレアス》

 
 
こっちは女が惑わすほう

ドメニキーノ《リナルドとアルミーダ》

 

タッソの叙事詩『エルサレム解放』をもとに描かれた一枚です。

第1回十字軍で聖地エルサレムを異教徒から取り戻すため旅立った騎士リナルド。

リナルドを殺すつもりが恋に落ちてしまったイスラム教徒のアルミーダは魔力で彼を誘惑します。

 

 

 Ⅱ キリストの愛

 

サッソフェラート《眠る幼子イエス》

 

 

 

 Ⅲ 誘惑の時代

 

17世紀オランダ、18世紀フランスで描かれた生身の人間の愛です。

 

ジャン・オノレ・フラゴナール《かんぬき》

 

これはド迫力でした。

 

 

サミュエル・ファン・ホーホストラーテン

《部屋履き》

 

脱ぎ散らかされたスリッパ

カギ穴に差し込まれたままの鍵などから、この絵の奥でされていることに想像をかきたてられるのだそうです。

 

言われなきゃわかんないけど、直接的なのより好みです。

 
 
こちらはルイ15世の寝室に飾られていたという絵

ルイ・ジャン・フランソワ・ラグルネ

《ウルカヌスに驚かされるマルスとヴィーナス》

 

マルスとヴィーナスの不倫現場に踏み込むヴィーナスの夫、ウルカヌスという構図らしいのですが、こんな絵を寝室に飾るんですね。

 

 

 

フランソワ・ブーシェ
《褐色のオダリスク》
 
真ん中にばーんとお尻
じっと見つめるおじさんがいて、そっちのほうが気になってしまいました。

 

ま、見るわな

 

 

 

最後のお部屋は写真撮影が許可されていました。

 

《アモルとプシュケ》、または《アモルの最初のキスを受けるプシュケ》

 

プシュケには、神さまのアモルの姿は見えていないのだそうです。

でも、胸はドキドキしてる感じですね。

 

 

《アポロンとキュパリッソス》
 
 
《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》
 
不義の愛の罰として、地獄を風に吹かれて永遠に漂っている男女。
 
右側に立っているのは、地獄の案内人・ヴェルギルスと彼に導かれて地獄を訪れたダンテです。ダンテは厳しい表情ですね。
 
 
会場の国立新美術館
 
 
 
中庭ではこんな展示がされていました。
「つぼなんかをつくる」しばたみづきさん
 
敷地内で溜めた雨水と採取した土で粘土をこね、「つぼ」なんかをつくっているところです。
 
展示されているのは制作の「行為」
動いています。
 

 

テラスでお茶など

 
 
愛のルーヴル展は裸の絵が多い印象でした。
愛って裸なの?
 
 
お読みいただきありがとうございます。