少し前の日経「春秋」で、東京都立中央図書館で開催中の「みんなの積ん読展」が紹介されていました。
例えば、図書館員さんの積ん読本としてあげられてるのは
☆『吾輩は猫である』 夏目漱石著
☆『ノルウェイの森』 村上春樹著
☆『戦争と平和』 トルストイ著
みんなの積ん読アンケートの集計結果をまとめたランキングもあります。
・1位 『失われた時を求めて』マルセル・プルースト
・2位 『ユリシーズ』ジェームス・ジョイス
・3位 『かがみの孤城』辻村深月
・同 『レ・ミゼラブル』ヴィクトル・ユーゴー
・同 『カラマーゾフの兄弟』フョードル・ドストエフスキー
・同 『サピエンス全史』ユヴァル・ノア・ハラリ
わたしは『失われた時を求めて』と『カラマーゾフの兄弟』は、どちらも2巻の途中。
(あきらめてないよ~)
『サピエンス全史・上』は読んだことあったんですが、(下)まで行きつきませんでした。
今回、上・下巻読み終わった感想は、やっぱりおもしろい。
サピエンスが地球上で猛威を振るうようになった歴史を、協力を可能にする「虚構」をつくり出した「認知革命」、定住と繁栄を可能にした「農業革命」などの切り口でたどる独特の話術に引き込まれます。
下巻では、3部「人類の統一」の続きとして、まず「宗教」を論じます。
自由主義の人間至上主義や共産主義の中にも伝統的なキリスト教の信念が宿っている、しかし、生命科学によってこの信念が切り崩されているというのは、そのとおりでしょう。
最終章では、現代の科学がやがて可能にするであろう世界についての、筆者の妄想とばかりは言えない「予言」が展開され、倫理観が崩壊し、あらゆることが許されるようになったらどうなるのか、人が神になる「ホモ・デウス」へと続くというわけですね。
東京都立中央図書館のウェブサイトでは、みんなの積ん読本を実際に図書館員さんたちが読んだ感想もあげられています。
その書評が読みたい気にさせるのがうまくて、どの本もいつか読めるんじゃないかという希望が持てました。
ちなみにわたしの積ん読本は
いや、家にある本は大体、積ん読本なんですけどね(笑)
おつき合いありがとうございます。