ウイーンが生んだ天才、エゴン・シーレ

30年ぶりの大規模な美術展だそうです。

 

 

 

19世紀末、ゴッホが亡くなった1890年に、ウィーン近郊のトゥルンの町に生まれたシーレ。

産業革命が浸透し、グローバル化が進むとともに、ダーウィンの『進化論』が天地創造やキリスト教の否定につながり、社会不安も広がっている時代でした。

 

わずか16歳で、ウィーンの美術アカデミーに入学を許されたものの、古典的な絵画技法になじめず、異端視されていたそうです。

 

しかし、クリムトやパトロンなどに助けられ、画家として名声や収入を得ることができました。

 

 

たしかに穏やかじゃない母子像

 

《母と子》1912年
 
素人の私でもわかる確かなデッサン力
シーレは、モデルのとるポーズを正確に素早く写し取ることができたそうです。
 
《頭を下げてひざまずく女》1915年
※画像はお借りしております。
 
 
 
風景画のコーナーは写真を撮ることができました。
 
 
繰返し描いたという《モルダウ河畔のクルマウ(小さな街Ⅳ)》
 
 
 
 
人が描かれない〈死のイメージ〉の町とも言われますが、どこか温かさも感じます。
 
 
 
《吹き荒れる風のなかの秋の木(冬の木)》
 
 
ちょっと琳派っぽくないですか?
違う?
 
 
実際に見ると、思ってたのと少し印象が変わりました。
 
 
 
 
「戦争が終わったのだから、僕は行かねばならない」
 
 
もっともっと描きたかっただろうに・・・
1918年、当時流行したスペイン風邪のため、28歳の若さで亡くなりました。

 

 

 

 

 

上野は桜も咲いて、外国人観光客でいっぱいです。

 

 

ソメイヨシノは寿命が60~70年。

樹齢が50年を超えてくると老木の域に入り、若いときより、早く開花するそうです。

 

 

・・・浮かれた五十女みたいだな

 

 

安全のためか枝が切られ、ひところの華やかさはありません。

 

世代交代

次の桜を植えないと・・・ですね。

 

 

 

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