現代の脳科学でいう頭のよさとは、他人とうまくやっていけること?!
厳密な意味で他人の心を読み取ることができるのは、すべての動物のなかで人間だけ。
他者を受け入れ、共生していくことが「頭のよさ」につながると茂木さんは言います。
「いっしょに仲良くいることで頭がよくなる」という考えは、なんかいいですね。
解明されてきたとはいえ、まだまだ不思議な脳の仕組み
今現在でわかっていることで、日常生活に役立ちそうなことを図解でわかりやすく解説してくれます。
いわゆる「地頭」をよくする方法
・「いきなりトップスピードやれ」
いきなりトップスピードで勉強(仕事)をすることによって、前頭葉の集中力が鍛えられる。
・「いつやるか?居間でしょ!」
雑音の多い場所で集中して何かをすることによって、前頭葉の記憶の回路の動きが強化される。
脳のストレスを解消する方法は?
・自分自身をあたかも外側から見ているように認識する「メタ認知」が有効
自分自身がストレス過多の状態になっていることを、客観的に認識します。
・それができたら、次に活性化する回路は「DMN」
DMN(デフォルト・モード・ネットワーク)は、ぼーっとする時間をつくることで活性化できます。
創造性を発揮するために必要なことは?
脱抑制が創造性のカギ
・深く考えない
・他人の目を気にしない
・開き直る
ほかに
・トラウマを乗り越えるには、どうしたらいい?
・「ひらめき回路」を鍛える方法とは?
・脳の発達には年齢制限があるの?
など、51のトピックで、気になる脳の仕組みを解説してくれます。
本で知る知識より、なぜ生の体験が必要なの?
これは、解説を読まなくてもなんとなくわかりますね。
・さまざまなノイズに満ちた生の体験から、「意味」を見出す編集作業こそが、脳を鍛え、成長させていく。
・例えば、富士山について調べるのと、実際に登るのでは、得られる情報は後者のほうが明らかに多い。
その体験は、記憶として脳に保存され、意外な場面でひらめきの材料として役立つのだそうです。
そうだ
書をとじて、町へ出よう!
日本文芸社
お読みいただきありがとうございます。