日経新聞の今月の「私の履歴書」は、村井邦彦さんです。

 

村井さんといえば、「エメラルドの伝説」「翼をください」などの作曲家で知られ、ユーミンやガロ、赤い鳥を世に送り出し、YMOを成功へ導くなど、日本の音楽シーンを語るとき、欠かせない人物です。

 

連載第1回目から、「つい先日、YMOの高橋幸宏が逝ってしまった。深い悲しみの中で、彼との思い出もたくさん語ることになるだろう」との予告もあり、期待が高まりました。

 

中村吉右衛門さんとの思い出を語った、2月5日の回も興味深く読みました。

 

吉右衛門さんは歌舞伎をやめようと悩んでいた時期があって、北千住の村井さんの家に何日か泊まってずっと考え込んでいたそうです。

 

「嫌ならやめればいいじゃねえか」と僕は言った。彼が本気で歌舞伎をやろうと決心したのはしばらくたってからだ。スポーツカーとジャズが好きな若者だったのに、毎日和服を着るようになった。

 

歌舞伎の家である波野君(吉右衛門さんの本名)の家に通ったことは、村井さんの芸術に対する見方にも大きな影響を与えたようです。

 

2月9日は、飯倉片町にあるイタリア料理店「キャンティ」の思い出です。

村井さん目線で語られる「キャンティ」は新鮮でした。

 

川添梶子さんとパリのノミの市を歩く筆者
(1971年)とのキャプション
 
 

 

2023/2/17号の「プレジデント」では、徳川家康が特集されていました。

大河ドラマに合わせたものだと思うのですが、これがなかなかおもしろかったです。

 

 

いろんな人が書いてるので、人によって家康の捉え方が違って、参考になりました。

 

 

家康長生きの秘訣?

家康は平均寿命40歳の時代に66歳で子供をつくり、74歳で戦に出陣しているそうです。

 

その秘訣として

①麦飯

②焼き味噌

③味噌汁

④焼き鳥

⑤ごぼう

⑥刻み昆布

⑦いわし

⑧にんにく

⑨くるみ

⑩茶の湯

といった食習慣が挙げられています。

 

 

 

歴史好きの方はご存じかもしれませんが、本能寺の変が起きる直前1582年2月15日、16日、織田信長が家康を歓待したときの宴のメニューが残っていて、その中では「焼き鳥、鶴汁、鴨汁、ヒバリ」なども食材に使われていることがわかっているそうです。

 

ほかにも「鴈、白鳥、アオサギ、鴫」などとあって、ちょっとおどろきました。

白鳥食べちゃうんだ!

 

鳥肉に含まれるカルノシンは抗酸化効果と老化防止の効果があり、鳥肉をたくさん食べた家康は、ほかのどんな武将よりも戦場で疲れにくかったのだとか。

 

また、味噌、ゴボウに含まれるアルギニンは、男性ホルモン・テストステロンの原料となり、筋肉質な体型やがっしりした骨格を作るのだとか。

 

「動物性たんぱく質に加え、大豆から植物性たんぱくをとり、現代人よりもバランスのいい食事をしていた」という長寿研究家の永山久夫さん(90歳)の指摘は興味深いです。

 

 

お読みいただきありがとうございます。