美術館シリーズ(?)最終回は『パリ・オペラ座響き合う芸術の殿堂』です。
アーティゾン美術館ってどこだ?と思ったら、ブリヂストン美術館のことじゃないか。
東京・京橋にあります。
「ARTIZON」(アーティゾン)は、「ART」(アート)と「HORIZON」(ホライゾン:地平)を組み合わせた造語で、時代を切り拓くアートの地平を多くの方に感じ取っていただきたい、という意志が込められているそうです。
どうでもいいんだけど、『パリ・オペラ座』展
すばらしかったです!
「1669年、ルイ14世によって設立されたパリ・オペラ座の歴史を17世紀から現代までたどりつつ、さまざまな芸術分野との関連性を示す」というもので、なんの知識もなく行ってみたら、すごかった。
バレエやオペラの衣裳から、舞台セットのデッサン、建物のスケッチ、楽曲の楽譜など、さまざまな展示がありました。
アントワーヌ・ヴァトー《見晴らし》
1715年頃、ボストン美術館
アルフレッド・エドワード・シャロン
《パ・ド・カトル》1845年
兵庫県立芸術文化センター
エドゥアール・マネ
《オペラ座の仮面舞踏会》1873年
ワシントン、ナショナルギャラリー
エドゥアール・マネ
《オペラ座の仮面舞踏会》
1873年
もともとアーティゾン美術館ではこちらの絵を持っていて、
同名の絵を並べて展示するのも見どころだったみたいです。
ジャン=ルイ・フォラン
《舞台裏-青のシンフォニー》
大原美術館
ジャン・ベロー《オペラ座の舞台裏》
パリ・ガルナヴァレ美術館
ダンサーといえばドガですね
エドガー・ドガ《バレエの授業》
1873-76年、オルセー美術館
ドガはオペラ座に自由に出入りすることを許されていたそうです。
ほかにも、マルセル・プルースト『失われた時を求めて、ゲルマンのほう』やガストン・ルルー『オペラ座の怪人』の自筆稿なども展示されていて、のけぞります。
どちらもパリ、フランス国立図書館所蔵です。
マルク・シャガール《オペラ座の人々》
1967-1971年、ポーラ美術館
シャガールは天井画も手がけていて、
最終習作が展示されていました。
藤田嗣治《オペラ座の夢》1951年刊行
藤田が装丁と挿絵を施した書籍
『魅せられたる河』に収められた
版画作品だそうです。
ロビーに置かれている
クリスチャン・ダニエル・ラウホ
《勝利の女神》
こちらの展覧会は、ほとんど撮影が不可だったので、
ご参考までに公式動画です。
パリ・オペラ座といえば、こんな映画もあります。
コロナ禍で閉鎖されるパリ・オペラ座
ダンサーたちの自分との闘いに感動します。
展覧会はウェブ予約だと1800円、窓口だと2000円
2月5日までです。
着物姿の人が何人かいらっしゃいました。
ごらんいただきありがとうございます。