2022年12月25日
二見書房
 

 

2020年4月7日の緊急事態宣言を受け、無人となる深夜帯を中心に自転車を活用した旅を再開したという著者のスーツさん。

 

いざやると、山手線一周などの長距離でも、電動アシスト自転車であれば難なくこなせるということがわかり、急きょ、自転車だけで行く長距離旅行の計画を考え始めたそうです。

 

江戸・日本橋から京都・三条大橋までおよそ500キロメートル。

加えて、京街道を通り大阪まで、9日間の旅です。

 

1日目は日本橋から藤沢宿まで。

最初の難所は権太坂です。

高低差20メートルの上りが約1.5キロ続く、箱根駅伝2区の難所でもありますね。

電動アシストだからどうってことなかったとは書いてないです。

 

 

2日目は藤沢宿から箱根宿まで。

見晴し茶屋からの坂道は、「電動アシスト自転車だけでなく自分の体力もフル投入しなければ登れなかった」といいますから、楽じゃなさそう。

 

 

3日目は箱根宿から府中宿まで。

この箱根から三島というのが、個人的にはつまらなそうだと思うんですが、スーツさんは、下り坂を一気におりて楽しそうです。

 

峠を過ぎると眼下にまちが広がるというのも気持ちいいそうです。

 

 

 

とまあ、こんな感じで、三条大橋まで、そこから足を延ばして大阪まで、旅の途中でおいしいものを食べたり、宿の歴史を紹介してくれたり、浮世絵と今の写真を並べたり、見ているだけでも楽しいです。

 

 

 

江戸時代の人は、14日から15日かけて歩いたという東海道。

 

今は新幹線であっという間ですが、自分の足でじっくり歩けば、また発見がありそうです。

 

帰りは新幹線で帰ったというスーツさんですが、自転車はどうしたのかな?

 

 

私は、その地域の歴史を知ることが、移動の感動を増やすもっとも身近な手段だと考えています。新幹線であればたとえ10秒程度しか窓に映らない景色であっても、そこには何百年もの歴史が蓄積されています。-あとがきより

 

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございます。