過去の記憶を失って、気づいたら、京都にいた宮松。
脇役専門のエキストラとして、来る日も来る日も、画面の端で死んでいく。
ふだんは、カメラが向けられることのない、エキストラ俳優。
演じる香川照之にピントが合わせられ、これがド迫力です。
エキストラがいなければ、アクションシーンも、合戦シーンも成り立ちません。
にもかかわらず
「エキストラだけで、食べていける人なんて、いないよ」
そりゃそうだ
前半部分は抜群におもしろいんですが、問題は後半。
彼の過去を知る男(尾美としのり)が現れてから、物語は現実に。
記憶を失った原因がわかってみれば、そんなことで?!
と思うようなストーリー
映画は、主役が下手でも、脇がいい演技を見せるのが好きなのですが、
津田寛治、中越典子などの出演者に見どころなし。
野波麻帆がちょっと余韻を残してます。
中途半端な仕上がりですが
前半、本当にワクワクするので
○○デーとかで割引料金で観られて、何もすることがないなあという時間があったら、おススメです。
(85分/シネスイッチ銀座ほか)
香川照之も主役じゃないほうがいいなあ
お読みいただきありがとうございます。