10月に読んだ本、まとめ

後半です。


炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパークXVII

炎上フェニックス 池袋ウエストゲートパーク17 (文春e-book)

まだ続いてたんだ!マコトもタカシももう四十代半ばのはず。まだ、ギャングなの?とぼんやりページをめくっていたら、30代前半の副編集長に「クールな年上の女は嫌いじゃない」?そうか、マコトくんたちは年を取らないことにしたのね。世相を反映した事件が起き、それを解決するお約束は健在。昔ほどエグイ描写もなく、後味も悪くない。やっぱりマコトもタカシもおっさんになってるような気がする笑
読了日:10月16日 著者:石田衣良

 


実家じまい終わらせました! ――大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方 (単行本)

実家じまい終わらせました!大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方

芸能界きっての「ドケチ」の理由は実家の維持と、両親と暮らす家のローンだった。兄をさしおき実家を託された妹(松本さん)の苦闘が始まる。固定資産税、庭木の手入れ、リフォーム、家の維持にはお金がかかる。田舎のしかも中心部から離れた家は簡単には売れない。後半は3人の専門家に松本さんがお話を聞くという形をとり、実際的な内容。具体的で参考になった。
読了日:10月14日 著者:松本明子

 


別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都 (教養・文化シリーズ 別冊NHK100分de名著)

別冊NHK100分de名著 時をつむぐ旅人 萩尾望都

夢枕獏さんの解説でオービン卿が取り上げられていた。15作目の『エディス』1976年、オービン卿76歳。夢か幻かエドガーと出会うシーンで「わたしのことなぞ忘れたろうね」と問うオービンに「覚えてるよ魔法使い」と答えるエドガー。やっぱここだよね~
読了日:10月12日 

 


汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術

汚れ落とし研究家 茂木和哉のラクラク掃除術

茂木和哉という洗剤があるのは知っていたが、そういう人がいるとは知らなかった。「洗剤選びにこだわって、ラクして汚れを落とす」そのためには「掃除のタイミング」「自分のタイプ」を知ること。「こまめ」「かくれずぼら」「ずぼら」の3タイプごとに掃除方法が示される。10月は大掃除のタイミングとしていいらしい。
読了日:10月12日 著者:茂木和哉

 


別冊NHK100分de名著 読書の学校 中野京子 特別授業 『シンデレラ』 (教養・文化シリーズ)

別冊NHK100分de名著 読書の学校 中野京子 特別授業 『シンデレラ』

ペロー版「シンデレラ」をもとにつくられたディズニー版「シンデレラ」。ペロー版の成り立ちやディズニー版でどう変わったかという解説もおもしろかった。グリム版「シンデレラ」の賢くたくましいヒロインは現代的だ。巻末にはオペラやバレエの「シンデレラ」の紹介もあり、この物語がいかに長く、人々に愛されてきたかがわかる。前から疑問に思っていた「魔法がとけてもガラスの靴が残った」理由もわかった。
読了日:10月12日 著者:中野京子

 


「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール

「運がいい人」になるための小さな習慣 世界の成功者が実践するたった1分のルール

「自分は運がいい」「自分ならできる」「必ずうまくいく」と毎日口にする。インド人、めっちゃ明るい。アウトプットは相手のメリットになる情報を書く。意識しよう。
読了日:10月07日 著者:チサン・チョードリー

 


戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (中経出版)

戦略は「1杯のコーヒー」から学べ! (中経出版)

時代とともに変化するマーケティングが少し分かったような気がする。ストーリー仕立てで楽しく読めた。
読了日:10月06日 著者:永井孝尚

 


世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ (光文社新書)

世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ (光文社新書)

全部簡単で美味しそうです。
読了日:10月06日 著者:はらぺこグリズリ―


頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法

頭に来てもアホとは戦うな!

おもしろかったです。日本人の根深い仕返し根性についての考察も興味深い。やり返してる暇があったら、自分のために時間を使ったほうがいいですよね。前から気になっていましたが、読んでよかったです。
読了日:10月04日 著者:田村耕太郎


東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 地球46億年

東京大学の先生伝授 文系のためのめっちゃやさしい 地球46億年

横文字というだけで、もう文系には読みづらい(笑)シリーズには『微分積分』や『三角関数』などがあるから仕方ないのかもしれない。けれども、内容は非常に親切で分かりやすかった。ネアンデルタール人のところで、スバンテ・ペーボ博士の遺伝子情報解析の技術が紹介されていたのがタイムリーでした。
読了日:10月04日 著者:


読書会という幸福 (岩波新書 新赤版 1932)

読書会という幸福 (岩波新書)

参加者10名の読書会で翻訳者が7名って、うらやましい。その読書会の記録やほかの読書会の様子もレポートされます。筆者の個人的な話も率直に語られます。読書っていいなとあらためて思いました。
読了日:10月04日 著者:向井和美

 


地図帳の深読み 100年の変遷

地図帳の深読み 100年の変遷

時代とともに変わる地図。その変遷がおもしろいですね。興味深かったのは「産業資料」衰退した産業も現在の産業に取り入れられているなど、地図を深読みするおもしろさが味わえました。
読了日:10月03日 著者:今尾恵介

 


60過ぎたらコンパクトに暮らす モノ・コトすべてを大より小に、重より軽に

60過ぎたらコンパクトに暮らす モノ・コトすべてを大より小に、重より軽に

料理研究家とフランス料理シェフのご夫婦。60歳を過ぎてから長年住み慣れた家を手放し、コンパクトに無理なく暮らす。ごく普通の暮らしにホッとします。
読了日:10月02日 著者:藤野嘉子

 


ゾウが教えてくれたこと: ゾウオロジーのすすめ (DOJIN選書)

ゾウが教えてくれたこと: ゾウオロジーのすすめ (DOJIN選書)

ゾウって不思議な動物だ。形も大きさも。ゾウがすごく頭がいいということを本書から知った。鏡の中の自分が認識できたり、遊んだり……そういえば動物園のゾウも笑ってるときがあるような気がする。
読了日:10月02日 著者:入江尚子

 


What is Tanuki?

What is Tanuki?

タヌキが愛おしくなります。野生動物の淡々とした生き方が強烈です。車にひかれても立ち上がって走り去るタヌキ。強すぎ。人間が弱いんですね。人はもっと弱さを自覚しなくてはならないと思いました。
読了日:10月01日 著者:佐伯緑

 


シカの顔、わかります: 個性の生態学

シカの顔、わかります: 個性の生態学

全国でシカが急増し、生態系への影響も深刻になっている。そのため、全国で毎年60万頭におよぶシカが捕獲されているという。離島にある金華山で33年にわたり、150頭のシカを行動観察した貴重な記録。駆除に反対する人の意見は「かわいい」というあいまいな基準。動物の価値、命の価値が「かわいい」かどうかで決まらないという当たり前のことが、どこかに置き去りにされている。人は様々な事情の中で生きている。シカも同じだ。生きるということはそういうことではないでしょうかという著者の問いかけにうなずいた。
読了日:10月01日 著者:南正人

 

 

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