『70歳が老化の分かれ道』『80歳の壁』と、ヒットを飛ばす和田先生ですが、2014年に発行された『一生ボケない脳をつくる77の習慣』

 

ボケない脳のために大切なこととして、77の習慣をあげます。

 

そのポイントとなるのは「感情の老化」

 

「感情の老化」とは大雑把に言うと「気が若い」というときの「気」が老化するということで、言いかえると「脳の前頭葉が老化する」ということだそうです。

 

脳の前頭葉は40代頃から委縮し、そのため前頭葉がつかさどる感情のコントロール機能や、自発性・意欲、創造性が衰えてしまう

 

そして、「感情の老化」を放っておくと、ボケやすくなり、見た目も加速度的に衰えていくというのです。

 

 

あな恐ろしや~

 

 

第1章 脳の「出力系」を鍛える

・「アレ」「ソレ」「コレ」を使わない

・「まあいいか」をやめて、「思い出す」努力をする

・日記に書き出す

 

歳をとるとだんだん無口になることがあるのは、前頭葉の老化により「記憶を引き出す力」が衰えるため

 

「物覚えが悪くなった」と嘆くより、「出力系」を鍛える必要がある

そのために役に立つのが、書き出すこと

 

ブログやTwitterなどに今日起きたことをつぶやくのもとても効果があるそうです。

 

 

第2章 脳の「変化対応力」を鍛える

・適度に「株」や「ギャンブル」をする

・映画を観るなら映画館で新作を

・愚痴を言わない。文句を言う前に、考えるくせをつける

 

愚痴っぽくなるのも、前頭葉の老化現象

問題解決能力が低下して、何か不都合なことが起こってもなす術もなく、かといってその状況を受け入れることもできず、そのジレンマが「愚痴」という形で現れる

 

「愚痴は言わない」ということを習慣づけ、そして愚痴や文句を言うかわりに「考える」習慣をつけることによって前頭葉が鍛えられるそうです。

 

 

第3章 感情の老化・思考の老化を防ぐトレーニング

・バラエティ番組は観ない

・本は手当たり次第なんでも読む

・「ムカつく」本を読んで脳に刺激を与える

 

自分とは真逆の相容れない意見の本をあえて読んでみる

『正論』と『世界』とか?

 

たとえムカついても、脳には良い刺激があるそうです。

※あんまりムカつくなら、やめてねって言ってます。

 

 

日常の行動・習慣から若返る

・いつもとほんの少し違うことをしてみる

・体力を温存しない

・ラクチンな服は着ない

 

ラクチンな服、着てますね~

 

先生は、日本人は50代、60代になったら和服もいいんじゃないっておっしゃってます。

「和服を着る」という面倒な行為が、老化防止に役立つそうです。

 

 


 

 

 

「欲求にブレーキをかけない」とか「我慢しない」なんていうのもあって、ひとつ間違えると危ない老人になりそうです。

 

どんなに気をつけていても、ボケるときはボケるわけで、認知症の人を非難するような考えにはなりたくないです。

 

健康に気をつけるあまり、それが強迫観念みたいになるのも楽しくない。

 

 

前頭葉のことばかり気にしていると、美容室でシャンプーをしてもらって「どこか洗い足りないところないですか~」と聞かれて「前頭葉です」と答えてしまうかもしれません。

(それはわたしです)

 

 

まあ、日ごろから気をつけられることには気をつけて、ぼちぼち人生の下り坂をくだっていければいいですね。

 

 

2014年2月20日
ディスカヴァー・トゥエンティワン
 
 

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