このあいだ行ったスーパー銭湯で、前を歩く親子の会話が聞こえてきました。
お母さんと20代の娘二人という感じです。
妹(たぶん)のほうが言います。
『ラ・ラ・ランド』って映画知ってる?
姉 知ってる、知ってる、ディズニーランドでしょと、ボケます。
妹 違うよお、『ラ・ラ・ランド』!
その映画を流しながら、オーケストラと合唱団がコンサートやるんだよ。
映画の作曲者と演奏したピアニストが来るんだって!すごくな~い!?
……
そのチケット、持ってます。
そうなんだ。
そういうやつなんだ。
全然知らずに買ってました。
ミュージカル映画 『LA LA LAND』の作曲を担当したジャスティン・ハーウィッツがロサンゼルスから来日、指揮者を務めます。
さらにハリウッド公演に主要キャストの一人として出演し、『LA LA LAND』のオリジナル・サウンドトラックアルバムの演奏も手掛けたピアニスト ランディ・カーバーも出演。
演奏は東京21世紀管弦楽団
トランペット:ルイス・バジェ、小澤篤士
ベース:澤田将弘、石川隆一
サックス:ブライアン・ヤスヒロ・シーモア
トロンボーン:中川英二郎
ドラム:丹寧臣
ギター:渡辺具義
加えて60名の合唱団と16名のダンサーなど総勢170名によるステージです。
まず、映画がすばらしいです。
女優になることを夢見て、ハリウッドの撮影所の中にあるカフェで働きながら、オーディションを受ける日々を送るミア。
古き良きジャズを愛し、自分の店を開く夢を持つピアニストのセブ。
偶然の出会いから、互いに惹かれていく二人。
撮影所の中や、『理由なき反抗』のロケ地にもなったグリフィス天文台など、見どころをめぐりながら、映画は歌とダンスで盛り上がります。
2人の夢はどうなるのか。
そして関係は?
韓流や日本のドラマにはない、からっとした恋愛映画。
好きです、こういうの。
見せ場も泣き所もたっぷりなのですが、私がぐっと来たのは、ミアがオーディションで「何かお話しをして」と言われて、語り出し、しだいに歌になっていくシーンです。
どうか乾杯を 夢追い人に
たとえ愚かに見えても
どうか乾杯を 心の痛みに
どうか乾杯を 厄介な私たちに
少しの狂気が
新しい色を見せると
明日のことは誰にもわからない
だから夢追い人が必要と
反逆者たちよ
さざ波を立てる小石よ
画家に詩人に役者たちよ
そして乾杯を
夢見る愚か者に
イカレてると見えても
どうか乾杯を 破れた心に
どうか乾杯を 厄介な私たちに
会場は東京国際フォーラム ホールA
すっごい人と思ったら
5000人が入るそうです。
88名編成のフルオーケストラとジャズバンドがすばらしく、迫力のステージでした。
花火も上がったよ。
お読みいただきありがとうございます。