東京・四ツ谷、迎賓館近くの住宅街にたたずむ一軒家フレンチレストラン《オテル・ドゥ・ミクニ》
このお店も2020年、COVID‑19パンデミックによって営業停止を余儀なくされました。
「自分たちができること、役に立てることは何かと考えて始めたのが、フランス家庭料理のYouTube配信」だったそうです。
「オテル・ドゥ・ミクニ シェフ三國の簡単レシピ」というタイトルで、週に2日、1日4品収録して、毎日一品ずつ公開する番組は、1年半で約500品を紹介し、チャンネル登録者数は20万人を超えます。
本書は、YouTubeで公開したレシピの中から136品を厳選。
三國シェフの著書の中でも「一番簡単でわかりやすい」と、本人がおっしゃってます。
三國の料理哲学
・料理を楽しくする
・自由に発想して自由につくる
・料理はレシピを超えたところにある
フランスの偉大なシェフ、アラン・シャペルさんの名言が紹介されています。
「料理とは、レシピを超えた先にあるもの」
料理は自分を表現することでもある
たしかに料理は芸術でもありますね。
料理の腕が上がる12のポイント
4.サウンドが大事
プロの料理人は「音」を目安に調理する
6.ニンニクは最初に入れない
ニンニクは焦げやすいので途中で入れる
肉を切る時は「まな板を切る」
これ、参考になりました。
最近は肉はハサミで切ってしまいますが、それもありみたいです。
紹介される料理は
肉料理、魚料理、スープ、前菜・つけ合わせ、麵・ご飯・パン、デザート、・飲み物まで
人気料理ベスト10として、シャリアピン・ステーキ、ジャガイモのガレット、ほうれん草のキッシュなど
身近にある材料で、家庭でも作りやすいものが紹介され、プロのちょっとしたコツが伝授されます。
鶏むね肉のエスカルゴバターソースとか、牛ほほ肉の赤ワイン煮とか、正直、私クラスになると、レシピがなくても作れるものばかりですが(言ってみたかっただけです)、この本の何がすごいって、合わせるオ・サ・ケが載っていることです。
各ページに「この料理にはコレ!」という囲みがあって、サバのソテーにはイスラエル産白ワインの〈ヤルデン・シャルドネ〉、鹿肉のローストには南アフリカ産の〈ザ・メントーズ・オーケストラ〉などが紹介されます。
ノルマンディー風カルボナードにはキリン一番搾といった、自由なチョイスもうれしいですね。
鶏ひき肉のカレー、牛ステーキ丼の青のりわさびバターとか、おうちで簡単に楽しめるレシピも満載です。
ボナペティ~
三國シェフは本当は怖いの?
など、読み物も楽しいです。
お読みいただきありがとうございました。