スウェーデンのイラストレーター、マヤ・セーヴストロムさんによるイラスト集です。
いろんな動物の妊娠や出産、子育ての様子が紹介されます。
コウモリは、さかさまにぶらさがって赤ちゃんを産むこともめずらしくないそうです。
赤ちゃんとお母さんはへそのおでつながっているので、赤ちゃんはへそのおをたよりにお母さんのところまでよじ登ってくるのです。
アルプスサラマンダーのお母さんは、卵をおなかのなかでかえして、3年ぐらいかけてそのままおなかのなかで赤ちゃんを育てます。
ダチョウの仲間のレアは、お父さんが卵をあたためます。
赤ちゃんたちはきょうだいだけどみんなお母さんがちがうんだそうです。
タツノオトシゴは、お母さんがお父さんの袋(育児のう)に卵をうみつけるので、お父さんがあかちゃんをうみます。
いちどお父さんのおなかからでた赤ちゃんは、あとは自分たちだけで生きていかなくてはなりません。
うまれてから1年間、安全な木のうえで暮らすコモドオオトカゲ。
小さな子どもはおとなのコモドオオトカゲに食べられてしまうかもしれないんですって!
多様で魅力的な動物の子育てが紹介されています。
人間の場合、生まれた土地でみんなとなかよく暮らせるように、小さいうちからいろんなルールを学びます。
しつけと呼ばれる教育を受けるのもそのためでしょう。
行き過ぎたしつけやほかのおうちと違ったルール、息苦しいルールを押しつけられて苦労した方もいるかもしれません。
だけど、大丈夫。
やり方は違っても、ちゃんと大人になりましたから。
絵がかわいいなと思って手に取りましたが、そんなことも考えました。
子育て中の方が読むと、力が抜けていいかもしれませんね。
2020年12月10日発行
化学同人
定価1500円+税
お読みいただきありがとうございました。