人生100年時代と言われますが、病気や認知症で寝たきりになったり、誰かに介護されないで自立した生活が送れる健康寿命の平均は男性72.68歳、女性75.38歳だそうです。

 

平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳。

一日でも長く、自立して自由に生活できればいうことはありません。

 

前著『70歳が老化の分かれ道 (詩想社新書)』でも、70代をどう生きるかでその後の人生が大きく違うといった筆者ですが、80歳の壁が待ってるんかい!

 

なかなか大変です。

 

第1章 医者・薬・病院の壁を越えていく


◆高齢者になったら健康診断はしなくていい

◆病院に行かなくなったら死者数が少なくなった

◆闘病ではなく〈共病〉

 

高齢化専門病院で勤務していた筆者の経験では、85歳を過ぎて体内のどこにもがんがない人はいないそうです。

高齢者のがんは進行も若いときよりゆっくりで、今の生活に支障がなければ共存していくことが可能です。

 

 

第2章 老化の壁を越えていく


◆食事は我慢しない

◆興味あることは我慢しない

◆運動はほどほどに

 

お酒は飲んでいい、タバコもやめなくていいなど、体にいいと言われることでも、ストレスになるなら我慢しなくて大丈夫です。

ただし、ギャンブルは抑制が効かなくなるほどのめり込むことがあるので、注意が必要だそうです。

 

 

第3章 ボケ・認知症の壁を越えていく


日本における65歳以上の認知症患の人の数は600万人と言われています。
つまり、65歳以上の6人に1人程度が認知症!
本書では、80歳では40%、90歳では60%、95歳では80%の人の脳に認知症のような異変がみられるといいます。
 
認知症は老化現象で、白髪になったり、しわが増えたりするのと同じです。
恐ろしい病気のようなイメージがありますが、なったらどうしようじゃなくて、なってあたりまえなんですね。
 
 
字は大きくて読みやすいですが、80歳まで元気で生きてこられた方がこんな本を読むんでしょうか。
 
筆者も若い人に読んでもらって、年を取ることに対する理解を深めてもらいたいといってます。
 
親のためと思って子どもはいろいろ言うかもしれませんが、若い世代が常識と思っている「長生きするための健康法」はもはや高齢者には不要でしょう。
 
残りの日々、楽しく生き生きと過ごしてもらうために参考にしたいと思います。

 

最後に、先日お亡くなりになったひろさちやさんの言葉をご紹介したいと思います。

 

われわれは、病気のまま幸せに生きればいい。考えてみてください。

世の中には不幸な病人がたくさんいますが、幸福な病人だっているのです。

不幸な病人になって生きるより、幸せな病人になって生きたほうがいいですよね。のんびり生きて気楽に死のう』ひろさちや

 

 

お読みいただきありがとうございました。