いつも読んでくださってありがとうございます。
11月の読書メーターのまとめです。
記事にできなかった本もおもしろいのがありました。
長くなりますが、お時間の許す方はおつき合いいただければと思います。
読んだ本の数:29
読んだページ数:5587
ナイス数:116
ブックオフ大学ぶらぶら学部の感想
2020年はブックオフ創業30周年の年だったそうだ。ブックオフとともに青春を過ごした筆者たちのエッセイは、懐かしくも、哀しい。装丁にブックオフ愛を感じる。
読了日:11月28日 著者:武田 砂鉄,大石 トロンボ,山下 賢二,小国 貴司,佐藤 晋,馬場 幸治,島田 潤一郎,Z
さいえんす川柳 「研究者あるある」傑作選 (ブルーバックス)の感想
研究者の凄まじい(楽しい)日常を垣間見ることができる。 彼女より「ハエ」の都合を優先したり、動物の縁結びをしても自分のことは後回しとか、、、研究者の皆さん、今日もありがとう。
読了日:11月27日 著者:
木をかこう (至光社国際版絵本)の感想
木をかく本だった。シンプルだけど深い。そして美しい。須賀敦子さんの訳もいい。
読了日:11月27日 著者:ブルーノ・ムナーリ
言語学バーリ・トゥードの感想
『UP』という東京大学出版会が発行している冊子に連載されていたエッセイらしい。「ユーピー」と読むそうだ。「言いたいことを短く言えるぐらいなら、そもそも本なんか書かねえよ!」というだけあって、饒舌で無駄話が多いが、楽しく読めた。プロレスの技は実際に動画を見てねというので、「真霜拳號」の動画をたくさん見てしまった。著者の『ふだん使いの言語学』も読みたくなった。
読了日:11月25日 著者:川添愛
井伏鱒二全詩集 (岩波文庫)の感想
『厄除け詩集』に初期の作品を加えた全70篇。穂村弘さんの解説が興味深かった。
読了日:11月23日 著者:井伏 鱒二
厄除け詩集 (講談社文芸文庫)の感想
「ハルノネザメノウツツデ聞ケバ/トリノナクネデ目ガサメマシタ」井伏鱒二の手にかかると孟浩然の『春眠』がこうなる。有名な『勧酒』のほかにも漢詩を訳したものがおもしろい。『按摩をとる』も好き。
読了日:11月23日 著者:井伏 鱒二
最強脳―『スマホ脳』ハンセン先生の特別授業―(新潮新書)の感想
アンデシュ・ハンセンを有名にした『一流の頭脳』のジュニア版らしい。若い人にも理解しやすく書かれているので、もちろん大人にもよくわかって、行動に移しやすい。「脳を鍛えたければ運動しよう」という結論なのだが、ゴールを設定し、処方箋を示すという方法で、集中力、記憶力、幸福感を高めるにはどうしたらいいかが具体的に示される。たくさんの人が実践することにより、幸せな人が増えて世の中がよくなるといいと思う。
読了日:11月22日 著者:アンデシュ・ハンセン
ホスト万葉集 嘘の夢 嘘の関係 嘘の酒 こんな源氏名サヨナライツカの感想
「色恋を仕掛けた俺がいるけれど貴方はいつも俺を転がす」「ドンペリを姫から頂きうなぎご飯売り掛け飛ばれふりかけご飯」短歌のよしあしはわかりませんが、恋のつわものホストが綴る短歌集はおもしろいです。歌舞伎町事情も垣間見ることができました。
読了日:11月21日 著者:手塚マキと歌舞伎町ホスト75人from Smappa! Group
100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集の感想
笑えます。
読了日:11月20日 著者:福井県立図書館
知らずに他人を傷つける人たち (ベスト新書)
読了日:11月18日 著者:香山 リカ
きりえや偽本大全の感想
おもしろいです。本屋で立ち読みして吹き出し、つい買ってしまいました。偽のあらすじの本編が気になります。書評や読者アンケートなどもあり、かなり本気で遊んでる感じがします。きりえも楽しめますって、きりえの本でした。
読了日:11月15日 著者:高木亮
コンビニ外国人 (新潮新書)
読了日:11月14日 著者:芹澤 健介
ねむたいひとたち
読了日:11月13日 著者:M.B.ゴフスタイン
先端で、さすわさされるわそらええわ
読了日:11月13日 著者:川上 未映子
清少納言を求めて、フィンランドから京都への感想
ふとしたきっかけで『枕草子』が好きになり『清少納言』への思いを募らせ京都へ。「セイ」との呼びかけが新鮮。フィンランド語に訳されていない『枕草子』をフィンランド人は知らないというが、日本人でも全部読んだことのある人は少ないのではないか。「歌」を「メール」に置き換えるとネット時代にも役立つヒントがたくさんありそうな古典文学。改めて読みたくなる。清少納言はマーケター、広告編集者だったという筆者なりの洞察が興味深かった。
読了日:11月13日 著者:ミア・カンキマキ
マスクをするサル (新潮新書)の感想
新型感染症の影響でマスクをすることが常態になったら、隠されたことにより性的なニュアンスが生じるかもしれない。あるいはマスクをより戦略的かつ効果的に利用するという方法もあるという主張か。京都大学の先生らしくうんちくがものすごいんですが、あとがきで「京都大学霊長類研究所」の研究費不正のニュースにも触れられていたのが興味深かった。また、ゴリラの研究で有名な前学長に対しては、期待していたのに何もしなかったと批判的。あるとき、記者に腹を立てて、その後、会見を行わなくなったというのが事実だとしたら、狭量なことだ。
読了日:11月12日 著者:正高 信男
そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります (講談社文庫)の感想
独特の文体。ハマりそう。
読了日:11月11日 著者:川上 未映子
メディアはマッサージである: 影響の目録 (河出文庫)
読了日:11月10日 著者:マーシャル マクルーハン,クエンティン フィオーレ
「また、必ず会おう」と誰もが言った。
読了日:11月09日 著者:喜多川 泰
終わりと始まり
読了日:11月08日 著者:ヴィスワヴァ・シンボルスカ
どこにもない国 フィンランドの詩人 エディス・セーデルグラン(1892-1923) (評伝・越境する魂)
読了日:11月07日 著者:三瓶 恵子
悪女入門 ファム・ファタル恋愛論 (講談社現代新書)の感想
文学作品に見る「ファム・ファタル」を論じる。「ファム・ファタル」とは口にするだけでもエロイ、男を破滅に導く女。様々なタイプがあるとはいえ滅多に出会えない。出会って破滅するのが幸福なのか、出会わないのがいいのか。どっちみち日本にはいないようです。「ファム・ファタル」もそれに狂う男も。
読了日:11月06日 著者:鹿島 茂
東京スリバチの達人 分水嶺東京南部編 (高低差散策を楽しむバイブル)の感想
湧水点付近のスリバチ状の窪地をこよなく愛し、観察と記録を続けているという筆者が、東京の谷を紹介。エリアごとに3つの時代(江戸、明治、現代)の地図を並列させ、地形の凸凹表現を加える。江戸の地図はジャピール社の『今昔散歩重ね地図』、明治は「旧1万分の1地形図(1909)」と「2万分の1正式図(1906-1914)」現代は昭文社『街の達人コンパクト東京23区』明治の地図と比較するのは新鮮。
読了日:11月06日 著者:
家族熱 向田邦子シナリオ集 (TVガイド文庫)の感想
昭和53年7月から10月まで放映されたドラマのシナリオ。東京郊外に住む建設会社のサラリーマン黒沼(三國連太郎)。17歳年下の朋子(浅丘ルリ子)は後妻。ある日、先妻(加藤治子)との間の2人の息子(三浦友和、田島真吾)ばかりか、夫まで先妻に会っていると知り、離婚覚悟で家を出るが……女性の自立や老人の恋愛を扱い、なんとも言えないセリフにはっとさせられた。
読了日:11月04日 著者:向田邦子
青森ヒバのある暮らし〜凛とした、清々しい香りに包まれて〜の感想
青森ヒバの製材所を営む家で育った筆者は、東京でファッションの道に進むも、「青森ヒバ」をデザインする仕事を始める。100年かけて成長するという青森ヒバを育てる過程から、活用の仕方まで写真つきで紹介。ヒバの精油やチップは暮らしに取り入れたい。
読了日:11月02日 著者:村口実姉子(カルデサック ジャポン)
ゆる山歩き 思い立ったら山日和の感想
関東近郊のゆる山50コースを紹介。ロープウエーやリフトでアクセスできる絶景スポットなど、手軽に行ける山を四季ごとに掲載。みんなが行かないところに行きたいですね。
読了日:11月02日 著者:西野淑子
活発な暗闇 新装改訂版の感想
『夜のパリ』ジャック・プレヴェール、『家出人人相書』佐藤春夫、『アンチミテ』堀口大學、『レストラン』リチャード・ブローティガン。「明るくて明晰で、曖昧なものさえ「はっきりと」曖昧に写しとる。谷川俊太郎さんは、楽器でいうと、ピアノみたいな詩人だと思う。学生時代に講演をききにいき、御本人にお会いした。外見も、まるで卵みたいに無駄がなく、完璧に詩人のかたちだったので、おどろいた」江國さんも詩人の言葉で話す。
読了日:11月01日 著者:
饗宴 (光文社古典新訳文庫)の感想
プラトンによる創作。解説の助けもあり構成などもよく理解できた。/エロスとは何か。両者の間にあるもの。知恵を求める者とは何か。神でも愚か者でもないもの/描かれるソクラテスもとても魅力的。
読了日:11月01日 著者:プラトン
お読みいただきありがとうございました。