みなさま、先月も記事を読んでくださってありがとうございました。
おかげさまで9月の読書量もハンパないものになりました笑
写真集や詩集なども含まれますので、文字数的には大したことないのですが、我ながらアホかと思う冊数でありました。
長くなり申し訳ないので、記事にしなかったものを中心にリストアップしました。
読んだけどいまいちだったものは除いてます。
気になるものがあればお手に取っていただけるとうれしいです。
では、まいります。
国立科学博物館のひみつ 地球館探検編
最近行ってなかったのでまた行きたくなった。地球史や生命史の学説は常にアップデートされている。目を離すとあっという間に常識が変わる分野だという成毛さんの説明には同意するが、こちらは基礎も分かっていないので慌てる。「3万年前の航海プロジェクト」代表の海部陽介さんとの対談も興味深く読んだ。
好奇心旺盛な成毛さん、聞き上手です。
読了日:09月25日 著者:成毛 眞
実家が全焼したらインフルエンサーになりました
過酷な生い立ちなのだが、ものすごい行動力。会社を始めたら経営学が必要と思って、大学院に行ってしまう。2019年にはじめたツイッターで、自分の身に起きた「切なかった」出来事や思い出を発信するや、2020年5月には6万フォロワーがついたという。父の自殺や実家の全焼など、「切ない」では済まない話なのだが、自分を客観視できる強みで、おもしろい話になっている。さすがインフルエンサー。現在は新橋のサラリーマン。
読了日:09月25日 著者:実家が全焼したサノ
読書について
娘がちっともわからない文章だと持ってきた国語の試験問題を見て、なるほど悪文だと思ったら、自分の書いたものだったという逸話はこの本にあった。(p66)
読書百遍という言葉が死語と化しているなら、読書という言葉も瀕死の状態にあるといっていい。「人々は、恰(あたか)も人と交際する様に、書物と個人的な交わりを結ぶという様な面倒を嫌う様になった」愛読者の代わりにファンというものが現れ、作者も迎合して文学の代わりに娯楽ものを提供しているという状況は、今はもう後戻りできないところまで来ているのだろう。
読了日:09月25日 著者:小林 秀雄
物語創世:聖書から〈ハリー・ポッター〉まで、文学の偉大なる力
読むのに骨が折れましたが、文句なしにおもしろかった。『聖書』が書記の書であるという指摘に目からウロコ。エズラは、モーセはもちろん、石の書き板に記す神自身まで書記にしてしまった。――『源氏物語』も取り上げられているが、こんなに分かりやすい解説を読んだのははじめて。マヤ文明から『ドン・キホーテ』、『スンジャタ叙事詩』という初めて聞く西アフリカのお話も興味深い。物語の舞台を訪ね、カリブ海の島に実際に行った部分は臨場感たっぷり。机上の空論っぽくなくて楽しい。図書館で借りましたが、手元に置いて返し読みたい。でも、高いよ。
読了日:09月25日 著者:マーティン プフナー
超筋トレが最強のソリューションである 筋肉が人生を変える超科学的な理由
読了日:09月25日 著者:Testosterone,久保孝史,福島モンタ
メッセージ (樹立社ライブラリー・スペシャル)
中上健次との交流や引退、復活、複雑な心が少しのぞける。「最近は私が歌を選んだんじゃなく、歌が私を選んでくれたのかなって、思うんです。私は『歌手』じゃなくて『歌屋』なんですね」「自分の言葉で、自分の視点で訴えられる歌を歌いたかった」
読了日:09月24日 著者:都 はるみ
焚き火の本
焚き火マイスターという「焚き火」を仕事にしている人がいることを知らなかった。『大きな木』『はじまりは焚き火』『焚き火大全』など、紹介されていた本を読みたくなった。焚き火の写真に癒やされる。
読了日:09月24日 著者:猪野 正哉
ウルトラライトハイカー (ウルトラライトハイキング)
再読。
読了日:09月24日 著者:
サピエンス全史 上 文明の構造と人類の幸福
筆者の壮大な仮説に沿って展開される話なので、慎重に読み進めた。が、ページを繰るごとに巧みな話の展開に魅せられた。人類は大規模な協力ネットワークを維持する生物学的本能を欠いている。ならば、自らをどう組織したのか。筆者は想像上のヒエラルキーと書記体系の考案によると答える。だからこそ、人種間や性による差別が当然のごとくあるのだと。……人間は自らの決定がもたらす結果の全貌を捉え切ることができない。贅沢品はいつしか必要品となり、それなしではやっていけなくなるなど、示唆に富んだ内容だった。
読了日:09月23日 著者:ユヴァル・ノア・ハラリ,柴田 裕之
すべてが武器になる: 文化としての〈戦争〉と〈軍事〉
ナチスと戦うゲリラ養成のために書かれた本の中には「シャベル」がすばらしい武器となったとあるという。平時に必要なものは戦時にも必要で、食料や鉄道、言語、宗教まで、結局すべてのものが武器になるということだ。平和的に利用するのも、武器として利用するのも人間しだい。さらにいえば、人間そのものが人を支える腕で、人を殺すこともできる。戦争と平和を単純に二項対立的なものとして考えることは無理だという結論のようだ。
読了日:09月23日 著者:石川 明人
ウィトゲンシュタインの愛人
地上に1人取り残されたケイトが頭に浮かんだ様々なことを綴っていくという形をとり、文学や哲学、美術について語られる。素養があればもっと楽しめただろう。モーパッサンがエッフェル塔でランチをとっていたとか、レンブラントの弟子が床に描いた硬貨を彼は拾っていたとか、小ネタがいっぱい。本を読んでいるときというのは、彼女が置かれた状況、つまり一人ぼっちなのかもしれない。外に出れば誰かいるのが救いだ。
読了日:09月22日 著者:デイヴィッド・マークソン
精神科医が教える 良質読書
筆者が読書をする理由:①アウトプットの質を高めるため。②自分と会うため。――限界を超える読書で成長する。「聞く力」が育つ。〝読書とは本と自分がやりとりする時間”〝自分のはらわたをピクリとも動かしてくれない読書なら、やめてしまったほうがいい”は響く。
読了日:09月22日 著者:名越康文
アルゴリズムの時代 機械が決定する世界をどう生きるか (文春e-book)
完璧なアルゴリズムも存在しないし、完璧な判断ができる人間も存在しない。アルゴリズムを監視しながら、うまく使っていくということしかできないのだと思う。それも、使う人を信頼できればという話なのだが。
読了日:09月21日 著者:ハンナ・フライ
はじめよう! ソロキャンプ
かわいい、けど、本格派。テントいっぱい持ってるなあ~と思ったら、年間80泊するキャンパーさんなのでした。この薄さもいい。
読了日:09月18日 著者:森 風美
失われた時を求めて 1~第一篇「スワン家のほうへI」~ (光文社古典新訳文庫)
おもしろい。何で今まで読まなかったんだろう。文字から丹念に情景を思い描いていくのが楽しい。だから読むのに時間がかかる。そして、先が長い。全部読むのは難しいかもしれない。とはいえ、これだけでも読んでよかった。
読了日:09月17日 著者:プルースト
この人の閾 (新潮文庫)
仕事の訪問先でできた空いた時間に大学のサークルの異性の先輩を訪ねる。ビールを飲んで庭の草を引く。三十代後半、女性の夫は帰りが遅いという。何も起こらない。ふつうそうだよね。男と女が2人でいるからって、すぐには何も起こらないよ。長くてくどい本を読み、レンタルビデオをたくさん見る真紀さんがいい感じ。
読了日:09月17日 著者:保坂 和志
役に立たない読書 (インターナショナル新書)
・仕事や人間関係にすぐに役立てたい。そんなさもしい考えではなく、じっくりと本を味わう。月に○○冊読んだなどと誇る人間は、深みのない人物。(私です)
・『読書がその人の叡智の形成に作用を及ぼすとしたら、それはたくさん読んだからではなく、本にまつわる「考える営為」のゆえである。だから大切なのは、考え考え読んでいくこと』。本は買う、捨てないという先生の蔵書はこのときで2万冊。
・『真髄は古典にあり』――全集を幾つか読み、解釈の違いを知る。
・漱石、百閒、志賀直哉、荷風などは朗読向き。リンボウ先生の朗読おススメ本は『夢十夜』。
読了日:09月17日 著者:林 望
全米記憶力チャンピオンが明かすどんなことも記憶できる技術
携帯電話の登場から、身近な人の電話番号すら覚えなくなっている。筆者は祖母の認知症をきっかけに記憶術に関心を持ったそうだ。連想結合法、ペグ法、ジャーニー法など、様々なテクニックを学べる。ほかの記憶術の本では教えてくれない記憶術の秘訣として、①自分の記憶力を信じること。②忘れてしまっても記憶力のせいにしないこと。③とにかく楽しむこと!実際のテクニックは英語なので、このままでは使いづらいが、記憶力は誰でも訓練できると知っただけでも価値があった。
読了日:09月17日 著者:ネルソン・デリス
実践! 多読術 本は「組み合わせ」で読みこなせ (角川oneテーマ21)の感想
本はおもしろいから読む。
古典は読まない、新刊のノンフィクションだけと言っているが、筆者は古典も小説も読んでいるに違いない。
・ノンフィクションはイギリスとフランスのものが抜きんでている。
・マーケティングは軍事本から学ぶ。今どきコトラーだけじゃ弱い。
・合間にビジュアル本、時間軸と空間軸をずらす読書をなど、参考になる点がたくさんあった。後半はおススメ本の紹介。
読了日:09月11日 著者:成毛 眞
つながらない生活 ― 「ネット世間」との距離のとり方
2012年にすでにこんな本が出ていたことに驚く。プラトン、セネカから「過度につながらない」ための知恵を学ぶ。「インターネット安息日」は今こそ必要なのだろう。
読了日:09月10日 著者:ウィリアム・パワーズ
文章の品格
文章を書く前に考える言葉は普段の話し言葉。話し言葉に品がなければ、書く文章も下品になる。読まれる文章とそうでない文章の違いは、世阿弥の言う「離見の見」/「主観だけで反省のない恋は、ストーカーになってしまう」――文章も同じ。
読了日:09月08日 著者:林 望
死ぬ前に後悔しない読書術
本は買って読む。汚す(線を引く)。傍線を引いた部分をパソコンで打ち込みプリントして持ち歩く、は『レバレッジリーディング』と同じだが、内容が古典。濫読から精読へ。古典を読め。とりあえず『ゲーテとの対話』。「タチが悪いのは膨大な知識を持つバカ」「読者は消費者ではない」――そのとおりだと思う。
読了日:09月06日 著者:適菜 収
もっと面白い本 (岩波新書)
主に2000年から2012年くらいに発行されたノンフィクションを紹介。『面白い本』よりマニアックな感じ。成毛さんがつけてる短いタイトルがわかりやすい。「揃えておきたい本」として、『世界名言大辞典』『江戸の用語辞典』。紹介されている本は70点(151冊)。品切れ本を除く64点(80冊)を購入すると、本体価格18万6234円。前作(『面白い本』)のときは全部買っちゃった人がいたらしい。
読了日:09月04日 著者:成毛 眞
面白い本 (岩波新書)
これはおもしろい。気になったのは『ミドリさんとカラクリ屋敷』『ゲームシナリオのためのSF辞典』。シリーズで読みたい。「鉄板すぎて紹介するのも恥ずかしい本」の中の『不実な美女か 貞淑な醜女か』(米原万里)は未読。紹介の本は100冊、全部そろえても20万円だという。読んだものもあるが、内容をコンパクトにまとめてくれてるので、思い起す助けになった。
読了日:09月03日 著者:成毛 眞
声に出して読みづらいロシア人 (コーヒーと一冊)
ロシア文学でつまずくのは名前が覚えられないこと。ドストエフスキー、ムソルグスキー、リムスキー=コルサコフなどを取り上げながら、ロシア人の名前がなぜ長いか、元の意味は何か解説する。名前1つにつき、見開き2ページ。声に出して読みたくなる。
読了日:09月03日 著者:松樟太郎
必読書150
リストを全部読もうとは思わないけど、紹介されている本も紹介文もおもしろい。
読了日:09月02日 著者:柄谷 行人,岡崎 乾二郎,島田 雅彦,渡部 直己,浅田 彰,奥泉 光,スガ 秀実
18年連続増収を導いた ヤッホーとファンたちとの全仕事
2000年頃の地ビールブームのピークを過ぎ、同社の醸造所には返品されたビールの山ができた。顧客を「神様」ではなく、フラットな仲間と定義し、ものづくりを発信することでファンを増やし、これまで18年連続で増収。コロナ禍で大手ビール会社が苦戦する中、21年第1四半期の売上高は43%増と躍進する。同社が仕掛けてきたイベントのことは全く知らなかったが、なんだか楽しそうだ。
読了日:09月01日 著者:佐藤 潤
POPEYE特別編集 僕たちはこんな本を読んできた シティボーイのためのブックガイド626冊 (マガジンハウスムック)
読了日:09月01日 著者:
お読みいただきありがとうございました。