きのうの朝、出勤しようと家を出るなり、転んでしまった。

ことし買ったテロテロパンツのすそを踏んだ、と思ったときはおそかった。

 

左手にトートバッグ、右手に傘。

あっと思う間に地面に胸を打ちつけた。

マンガのようにべたっと転んだんですよ。

 

とっさに手のひらをついたらしく、少し赤くなっている。

左の膝小僧もすりむいてる。

血はにじんでいるが出血はしていない。

鎖骨もなんともないようでよかったです。

 

立ち上がって会社に向かう。

宅配便でも済むような用事をこなして、近くのスタバへ入った。

いつもは混んでるのにきのうはそうでもなかった。

 

雨だというのにご機嫌で愛想のいい店員さんに、コーヒーの小さいのをもらって席につく。

前の日に買った『100分de名著 吉本隆明 共同幻想論』を読む。

表紙に「戦後、もっとも難解な本に挑む」とあって、いかにも難しそうだ。

吉本隆明は吉本ばななのお父さんだということしか知らない。

 

あいまに読むのは『つながらない練習』(安藤美冬/PHP研究所)

これも前日購入。

 

おかわりのコーヒーをもらい、1時間半ぐらい過ごして帰宅。

お昼前に家についてしまった。

 

ここのところ、新聞を読んでいなかったので、少し整理する。

今月の「私の履歴書」はデザイナーの山本耀司。

9月1日の初回は「こんなにつらい人生、さっさと終わらせたいと思って生きてきた。もちろん自殺するつもりなど毛頭ない」で始まる。

ひきが強い。

 

8月の夕刊ではモデルの冨永愛が読書日記を披露している。

『坂の上の雲』『旅をする木』『陰翳礼讃』『ことり(小川洋子)』

すてきなラインナップでしょ。

『Ai愛なんて大っ嫌い』(冨永愛)を読もうと思っていたことを思い出した。

 

8月28日の「文学周辺」は内田百閒『特別阿房列車』

百閒の時代、東京駅は10番線までしかなかったという。

さいたま市の鉄道博物館に保存されている一等展望車の写真が美しい。

「用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない」

今は用事がないとどこへも行けない……

 

夕方買い物に出る。

買ったのはねぎ、しらたき、アスパラガス。

ねぎが安かった。

 

帰ると、『小さなことにあくせくしなくなる天文学講座』が届いていたので、ぱらぱらめくる。

少し読んだだけで、心が広くなった気がする。

(いかに狭い心か笑)

 

夜は晶文社から出ている『古本暮らし』(萩原魚雷)を読み始める。

これがすごくいい。

 

少しずつゆっくり読みたい。