神奈川県相模原市にある文具店「菊屋」は「左利きの駆け込み寺」と呼ばれるそうです。

扱っている左利き用商品は100種類ぐらい。

 

生活用品の多くは右利き用につくられており、左利きの人は人知れず不便に甘んじています。

 

例えば、一般の定規の目盛りは左が0で右が10。

左利きの人は右から左に線を引くので、頭の中で引き算をしながら線を引くそうです。

 

左利きは人口の1割程度。

 

「菊屋」さんが左利き用品に力を入れ始めたのは、1993年ごろ、中学生だった左利きの弟さんが、カッターでざっくり手を切ってしまったことがきっかけです。

 

店の奥には左利き用カッターがあったのに、救急車で運ばれる一歩手前の大けがをしてしまった。

 

ショックを受けたお母さんが奥にあった左利き用を表に出し、品ぞろえも増やし始めました。

 

浦上さんはそんなに売れるはずがないと反対しますが、力を入れて売り始めるとバカ売れして、テレビの取材が来るまでになったそうです。

 

困っている人がたくさんいたんですね。

 

浦上さんは左利き用品の普及は流行りのSDGsにも通じると言います。

 

「誰一人取り残さない」という考え方には左利きの人も入りますよね。

 

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