児童文学者の斉藤さんは、鉄道の駅に置くパンフレットの仕事で、沿線にある公園などに出かけて、ミニ紀行文を書くようになったという。
そこで、市川市の動物園に出かけて、何か書くことないかなと思い、レッサーパンダを見ていて、自分がこのレッサーパンダだったら私に何というか、それに私は何と答えるかとふと思い、しばしレッサーパンダとの会話を楽しみ、そのことを載せたそうだ。
文句を言われるかと思ったら、次は船橋市の公園に行ってくれということだった。
そこには動物がいなかったので風車と話したことを書いた。
さらに大学病院のヘリコプターが、見学の少年たちに「きみたちも、将来、世のため、人のためになる仕事をしなさい」と言っているのが聞こえるまでになった。
わたしも子どものころは畳の目や箪笥のシミと会話していたのを思いだした。
みなさんもモノと対話することがありますか。
メールやSNSではだめですと斉藤さんは言ってます。
お読みいただきありがとうございました。