現在、日経で連載中の『ミチクサ先生』は夏目漱石を描いた小説ですが、2020年1月、作者の伊集院静がくも膜下出血で倒れ、一時連載が中断していました。
その間、赤神諒さんという方の『太陽の門』というのが連載されていたそうです。
『ミチクサ先生』は2020年11月11日から再開され、今月22日までということで、昨日はとうとう夏目先生が亡くなりました。
今日は弔問の場面となり、帰りかけた芥川龍之介が、もう一度、漱石の顔を見ておきたいと、寺田寅彦と連れ立って枕元に向かうシーンです。
受付の久米正雄にわがままを言うのは申し訳ないと遠慮する芥川に
「こういう時は、好きなようにするのが一番なんだよ。哀しみはなり振りかまわず受け止めておいたほうがいいんだよ」と寺田。
全く読んでなかったんですがちょっとそそられました。
次の小説は阿部龍太郎作『ふりさけ見れば』
阿倍仲麻呂と吉備真備を主人公として、中国との関係から日本の歴史や文化を描いていくようです。
この人、知ってると思ったら前に記事にしていました。
お読みいただきありがとうございました。