15歳でテントを積んで5日間かけて和歌山県一周、19歳で1年かけて日本一周、26歳から7年半かけて自転車で世界一周したという筆者。

 

スマホなし、事前アポなし、行き当たりばったりで都内レトロラーメン屋を探すというdantyuuの企画だったらしい。

 

しかも阿佐ヶ谷在住のこの人、方向音痴で寄り道癖があり、阿佐ヶ谷、高円寺からなかなか出られない。(方位磁石を持ってる)

 

自転車で巡る利点は街が線でつながることだと言います。

ふらっと小道に入れるのも魅力なのだとか。

 

変な建物が好きで、という割にはあんまり東京がわかってない。

あの方のお散歩ブログのほうがよっぽどおもしろいんだけど、おしまいまで読んじゃったのは、世界一周というブランドにひかれただけではないかも。

 

ラーメンの趣味が合いますね。

石田さんのラーメンがうまいの基準はスープが飲み干せること。

最近の、行列ができるこてこてラーメンは苦手らしい。(私は食べられるよ)

 

日本一周で訪れた岩手県久慈市で橋の下に寝ようとしていたところ、犬を散歩してるおじさんに声をかけられ、うちに泊めてもらった。

それが老舗ラーメン店「千草」だった。

 

千草のラーメンは、どんぶり一杯に親鳥が半羽近く入ったスープと自家製麺が特徴。

この本では、同じように長年地元で愛された、飽きのこない化学調味料なしのラーメンが紹介されてます。

 

アポなし取材で行ったものの閉店していたお店が3店。

取材お断りの店も数店。

 

そして、やはり店主の高齢化、再開発、コロナ禍で消えたお店も幾つか。

合間に昭和レトロな喫茶店も紹介されます。

 

世界一周旅行では、アメリカから南米、北欧、ヨーロッパと渡り、アジアに入って初めてスープのある麺に出会えたといいます。(カップラーメンは世界中で食べられるらしい)

 

ウズベキスタンでトマト肉じゃがみたいなスープにうどんのような麵が入った「ラグマン」を食べたときには、アジアに帰ってきたと実感し、涙がこぼれたそうです。

 

早速作ってみました。

適当に作ったけど、結構おいしかったです。