きれいなおねえさんからふわっと香る匂いはくんくんしたくなるけど、化粧品臭いおばさんにはうんざりって、どうしてだろう。
おばさんは、お昼に作ったアーリオ・オーリオの匂いなんかがくっついてて、それと混ざって臭いのかな。(つまんないこと考えるてるなあ)
高峰秀子さんによると、「人間を五十年もやっていると、体内に溜まったオリやらカスやらヘドロやらのためか、体臭までがクサくなる」そうです。
「そこらにある香水を、手あたりしだいにぶっかけて、老臭を消すなんて、ああ、夢もへちまもあったものではない」。(『いいもの見つけた』より)
去年、流行った『香水』という歌では、「ドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ」という歌詞が耳に残りました。
楽曲の香りは廃番になっているらしいですが、同ブランドのほかの香りを買ってみました。(耳にくっつくに弱い)
さわやかないい香りでしたが、大人にはちょっと物足りない感じ。
贅沢になってきた日本人が、いまだ神経を使わないのが「灯り」と「香り」と言われてますが、ここ最近は「灯り」と同時に「香り」が大きな癒しのツールとなっているといいます。(10年前の本💦)
アロマテラピーは西洋のものですが、古来より日本にはお香という最強の「癒し」ツールがありました。(同)
本の中では、11世紀の北宋の詩人・黄庭堅(こうていけん)の作で、一休宗純が日本に紹介したとされている『香十徳』が紹介されています。
(一)感覚を研ぎ澄ます
(二)心身を清浄にする
(三)汚れなどを除く
(四)眠気を覚ます
(五)孤独を癒す
(六)多忙時に心を和ます
(七)多くても飽きない
(八)少なくても足りる
(九)長く保存できる
(十)常用しても無害
パリの悪臭が香水を育てたと言われますが、お香は自然となじむ優しい香り。
暮らしに取り入れていきたいと思います。