「人前で目立ったり、人を驚かせる服装をすることがおしゃれだとは思いません。おしゃれは、飛び出してはいけないんです」
「人生の荒波にもまれ、試練に耐えてなお、美しい清々となった人、美しい心を持ち続けた人は、鏡に映ったその顔もまた美しい。白髪がはえても歯が抜け落ちしても、その美しさはだれにも及ばぬ気品と人間性に慄然として輝くものだ」(『コットンが好き』より)
黒人は、白人に対する反抗の精神から出発した「自信」で身を飾り、私たち日本人は、貧しい拝金思想から出発した「コンプレックス」で身を飾る。(『コットンが好き』より)