「よるくまシュッカ」(エミリー・メルゴー・ヤコブセン作、中村冬美訳)という絵本が売れているそうだ。


作者は幼児教育と呼吸法に詳しい元保育士で、2018年にデンマークでベストセラーになった。

 

版元は百年書房という北尾修一さんが1人で運営する出版社。


「ひとり出版社の楽しさ」は、ストレスがないこと。

 

企画会議もなければ、企画書も要らない。

実際、通常の出版社であれば企画に通らないものばかりを発行しているという。

 

有名な作家先生に執筆を頼まなくてもいい。

写真展に出かけて感動したら、そのまま本をつくる話になったりするらしい。

 

売れなければ潰れる。


「今思えば会社員時代はまだ甘かった」と北尾さん。

 

「市場が縮む中で、いつからか誰かの悪口をかき立てる本が店頭で幅をきかすようになった。手軽に作れ、目先は売れる。書店はいつの間にか悪意に満ちた空間になってしまった」と石鍋さん。

 

出版ビジネスからは感じにくい本への愛情が、ひとり出版社の作品からは伝わってくるそうです。

 

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