断食についてはいろんな考え方がありますが、

やったことがある人なら、体がスッキリする、頭もすっきりする。

次に食べるご飯がおいしくなるなどの効果を知っておられるのではないでしょうか。

 

飽食の時代、食べる量を少なめにしたり、回数を減らしたり、ちょっと控えめにすることで体調はとてもよくなります。

 

情報についても同じこと。

 

鈴木七沖さんは書籍編集者。

本とは切っても切れない関係にある方です。

 

その鈴木さんが2010年1月1日から始めた「情報断食」の記録が本書です。

 

テレビ、新聞、本・雑誌、インターネットなど、情報収集のための行動をピックアップして、リバウンドしないように、少しずつ少しずつ手放す。

 

すると、どんどん身軽になって、空っぽの空間を埋めるように本来の自分が戻ってくる。

 

わたしがやってみたのは、目算で半径10メートルの世界に耳を傾けること。

 

「七沖さん、風はね、伝言(イアイ)を運んでくれるんですね。遥か彼方で起きたこと、鳥たちのささやき、天候の変化とかも。こちらに聴く姿勢が整っていれば、いろいろな情報が言葉となってやってくるのです」(沖縄の版画家・名嘉睦稔さんの言葉)

 

七沖さんはこの言葉を思い出して、都会のマンションの中庭で瞑想を始めます。

中庭で瞑想はちょっと難しいけれども、人のいないところに行ったら風を感じてみる。

そんなことから始めてみたいと思いました。

 

身につけたいのは、あふれる情報に惑わされない判断力と何が自分らしいのか見きわめる力。

ちょっと疲れてるなと思ったら、「情報断食」ありかもしれません。

 

お読みいただきありがとうございました。