書店に行くと「雑草」をタイトルに冠した本があちこちにあるという。
ちょっとしたブームなのだとか。
2018年に出版された「美しき小さな雑草の花図鑑」は、新型コロナウイルス流行後に版を重ね、続編と合わせ8万部発行。
「家にいる時間が増え、身の周りのものに心が向かいやすくなっているからでしょうか」
「ありがたみのない存在に価値があったという意外感が雑草人気の理由だろう」とは山と渓谷社の自然科学書発行者の神谷有二さん。
雑草学が専門の山口裕文・大阪府立大学名誉教授によれば、「実は江戸時代の『雑草』という言葉は『様々な草』ぐらいの意味だったそうだ。
「作物以外は除草を徹底する西洋式農業を導入する中で『価値のない、取り除くべきもの』という意味合いに変わったのです」と解説する。
戦後、忘れられていた雑草を「和ハーブ」として暮らしに取り入れる試みも紹介されていた。
身近な草花、ゆっくり眺めながらお散歩するのもいいですね。
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