「太陽にほえろ!」といえば、昭和47年(1972)から昭和61年(1986)まで14年間放映された、昭和を代表するドラマです。
この本は、そのプロデューサーの岡田晋吉さんが書かれたものです。
このドラマ、私は見ていないのですが、その理由は次のうちどれでしょう。
①もう大人だったので、夜は銀座で働いていた。
②両親が厳格なクリスチャンだったので、家にテレビがなかった。
③母親がプロレスファンだったので、その時間はプロレスを観ていた。
どうでもいいんですけど。
金曜夜八時というゴールデンタイムで放送されていたプロレス中継が、NETテレビ(現テレビ朝日)に移ってしまい、急に新番組が必要になったのだそうです。
局の上層部が用意していた時代劇を押しのけ、こちらの企画が通ったとのこと。
企画には本来の刑事ドラマとは違う、青春ものの要素を入れた。
「信・望・愛」を作品の中心にすることを決めたのは、クリスチャンだった岡田プロデューサーの信条とも一致していたからだそうです。
「太陽にほえろ!」といえば、若手刑事の殉職が有名ですが、愛する人が亡くなることで、命の大切さを訴えるものにしたかったということです。
(そもそもの始まりは、ショーケンがもう辞めたいってわがまま言ったからみたいですけど)
映画スターの石原裕次郎が出演を決めてくれた経緯、当初、13本で終わるはずが、竜雷太の説得によって最後まで出演してくれたこと。
ウィキペディアっぽい情報が満載です。
ショーケン、優作という2人のやんちゃ男と、名優でもあり、名プロデューサーでもあった石原裕次郎。そして、その愛すべき一面を知ることができ、おもしろい本でした。
市川森、鎌田敏夫、倉本聰などの脚本家の若き日々も興味深かったです。