矢野顕子さんは生まれつき目が悪く、細かいものがよく見えなかった。白内障の手術をしてから、夜空に星がたくさんあるということを知って、宇宙に興味を持ったという。
野口聡一さんは、日本人宇宙飛行士として初めて、国際宇宙ステーションで船外活動を行った方。
国際宇宙ステーションは、地球上空約400メートルを秒速約7.8キロメートルで飛行しているという。これはライフル銃の弾丸の数倍もの超高速で、90分で地球を一周するということ。そのため、45分おきに昼と夜が訪れ、夜はだんだん暗くなるのではなく、一気に真っ暗になるのだそうだ。
何でそんな過酷なところに出かけていくのか。
「人類の未来のため」と宇宙飛行士は言う。
常に死と隣り合わせの宇宙に対して、宇宙から見た地球のすばらしさが語られる。
地球は宇宙の中でまばゆいばかりに輝く星。
絶えず変化していて、生きた星だということを実感させる。
祖父がクリスチャンだったという矢野さんは、子どもの頃から聖書を読み、宇宙や地球には創造主がいるとしか考えられないという。
野口さんは、ニーチェの「神は死んだ」という言葉を引用したりして、神様は人間が作った方便だという。
立場や信じることが違っても、人は穏やかに話し合えるし、友達にもなれる。
地球という生きた惑星にともに住む私たち。
お互いを尊重して傷つけあわずに生きることは当たり前のことだけど尊い。
★ちなみに私の宇宙に対する認識は、この本を手にして、「若田さんって今どこにいるんだっけ」と思ったぐらいの浅さです。(野口さんだろっ)
おそまつさまでした。